批判的意見をあえてリツイートする理由

――ほんこんさんのツイッターの使い方が印象的です。批判的な意見もスルーせずにリツイートされるそうですね。

ほんこん 社会の反応を見てくださいということです。あなたは正しいと思っているけど、民主主義の国でみんなにはどう思われているか。世論と言っても、あなたが思う世論と、本当の世論はギャップがあるかもしれない。こないだの総裁選でも「世論は石破さん支持だ」と言っている方がいたけど、蓋を開けたら……本当にそうだったの? という話で。そもそも本当に支持されていたんだったら、石破さんだって自民党にいる必要はなかった。野党の党首になって選挙に出たらよかったんです。結局「世論は……」というのは、反安倍の人がそう思っていただけだったんですね。

――ツイッターで発信するうえでは、どんなことに気をつけていますか?

ほんこん 計算に基づいた数字的な根拠を出してツイートすること。文系だと感情論でツイートする方も多いけど、ツイッターは理系のやり方でやった方がいいと思います。そしてフェイクに騙されない。これが一番大事やね。何かニュースをツイートするときも「これは本当に事実なのか?」と疑問符をつけて問いかけるようにする。そうすると他の人も正しいかどうか調べてくれる。

あとは他人を絶対に呼び捨てにしないこと。僕は「〇〇さん」「〇〇氏」とつけます。だから逆にニュースの見出しで「ほんこん」と呼び捨てにされると腹が立つけどね(笑)。

――ほんこんさんは地道な発信を続け、フォロワー数を増やしています。新しくツイッターやYouTubeを始めたい人に対して、アドバイスをいただけませんか。

ほんこん 発信する内容はブレたらあかんとは思います。政治のことだったら政治のこと、歌のことだったら歌のこと、面白いことだったら面白いこと。1つカテゴリを決めると人が集まってきます。僕はやらんけど、考え方が似ている人のツイートに、いいねを押したり、コメントを残すのもいいと思う。

そして、自分のことを発信するのがやっぱり大事。僕自身、後輩芸人の活動をリツイートしたりするけど、そういうのはあまり見られない。「ああ、フォロワーさんはお笑い興味ないんかな」と思ったけど、自分がルミネでライブやりますとつぶやくと、それは反応があるんです。

まあ、私なんてまだまだですわ。100万人いったら偉そうなことも言えるけど、最近は伸び率も弱なってます。いまがマックスなんちゃうかなと(笑)。あとは全国区になればまた違うと思いますけどね。今日もある新聞社さんが取材に来ましたけど「ほんこんさんが政治的な発言しているのを初めて知りました」って言ってましたわ。

――最近YouTubeチャンネルも開設されたそうですね。

ほんこん『ほんこんのちょっと待て』というチャンネルです。リアルタイムで編集もなく上げているんですけど、こちらでも遠慮なく発言させてもらってます。チャンネル登録待ってます(笑)。


プロフィール
 
ほんこん
1963年6月16日生まれ。大阪府大阪市東淀川区出身。吉本興業所属。NSC4期生。板尾創路との漫才コンビ『130R』およびピン芸人としてバラエティ番組や舞台などで幅広く活躍中。