混ぜるだけで完成!? そのままフローズンヨーグルト

キカイが並べてくれたクッキーを、オーブンで焼く15分のあいだに〈そのままフローズンヨーグルト〉を作ることに。作ると言っても、混ぜるだけなのだが……。わたしがヨーグルトの中に砂糖と牛乳を入れると、ふたたびキカイの出番だ!

▲「キカイデス、キカイデス」

「キカイデス、キカイデス」と念仏のように唱えながら、かき混ぜる息子を眺めること数分(※本来は、数分も混ぜなくて大丈夫です!)。「キカイさん、もうオッケーですから! そのヨーグルトを冷凍庫にいれてください!」

おやつ作りがスタートして、なんと30分ほど……。あっという間に、本当に魔法のごとく、一品目ができあがった!

▲あっという間にできました!

子どもと一緒に作ったので見た目は不格好だが、本当に材料2品のみで立派なクッキーができあがったことに、私は心から感動した。しかも、味も食感も本格的! 材料2品ということに「本当に大丈夫なのだろうか?」と少々疑いの目をもっていたが、逆に素材の味がしっかりと感じられるということは、嬉しい発見だった。ザクザクとした食感も楽しく、このクッキーは子どもと私の二人であっという間に平らげてしまった。

魔法のような「てぬきおやつ」これはリピ確定!

次に、冷凍庫に入れたフローズンヨーグルト。レシピでは「冷凍庫で2時間ほど冷やす」とあるものの、4歳男児が2時間も待てるはずがなく……。いたしかたなく、1時間も待たずに取り出して、かき混ぜついでに“味見”をすることに。

▲2時間は待てなかった…でも、おいしい!

まだほとんど固まっていないので、写真では普通のヨーグルトにしか見えないが……、すこし口に入れてみると、この時点ですでにおいしい! 4歳男児もすっかりご機嫌だ。まさかヨーグルトに数さじの牛乳と砂糖を加えるだけで、これほど立派なデザートになるとは。口がサッパリするので、カレーライスを食べた後などに、ぴったりかもしれない。これリピート確定!

ちなみに、念のために「普通のみなさんが作るとこうなります!」という写真とレシピも掲載しておこう。

▲『魔法のてぬきおやつ』(小社刊)より
▲『魔法のてぬきおやつ』(小社刊)より

“ズボラの底辺”に君臨する私と4歳男児でも、これほどクオリティの高い「おやつ作り」がここまで簡単にできるとは……。なにより、“簡単”を謳ったレシピ本は数多くあれど、本当にここまで簡単にできるレシピに出会ったのは、初めてかもしれない……と、しみじみ感じ入った週末の午後でした。

「お菓子なんて、無理よ!」という人にこそ、この『魔法のてぬきおやつ』をおススメしたいと思います。ぜひ、親子で“おいし楽しい”ひとときを過ごしてみてくださいね!

<編集部追記>
当記事で紹介した『材料2つから作れる! 魔法のてぬきおやつ』が、2020年の「料理レシピ本大賞のお菓子部門」にて大賞を受賞しました! ありがとうございます。
〇てぬキッチン/Tenu Kitchen(YouTubeチャンネル)

※本記事は、WANI BOOKOUT <https://www.wanibookout.com/>[特集]話題本ピックアップ (2020年9月8日)「魔法のてぬきおやつ​」を、加筆編集したものです。