傷ついた心を癒してくれた「甘デジ」の誕生と発展!

『CRフィーバー大ヤマト2』(SANKYO)なんかが新規則に対応したスペックで大ヒットしましたね。「大当り確率1/497、確変突入率68%、しかも確変は全部出玉ありでMAXラウンド」という、爆発力を秘めた機種でした。

〇CRフィーバー大ヤマト2[たぬパチ!さんのYouTubeより]

今ではホールでお馴染みになっている『CR新世紀エヴァンゲリオン』(Bisty)の初代が出たのもこの頃です。そう「突然確変」を引っさげて「暴走モード」で突然確変のブームを作った台です。今なお“名機”と呼び声が高いですね。

実際にはこのあとすぐ、2006年には確率上限が「1/400」まで引き下げられた規則に移行していくので、この「1/500」という確率が、いかにヤバい数字だったのかは想像に難くないですね。そりゃそうだよ。「1/500だよ」。狂っとる。

パチスロの爆発力が抑えられ始めた頃合いに、パチンコの爆発力が上がったわけです。厳密にいうと、ちょっと違うかな。もちろん爆発力が上がったのはありますが「作れるスペックの幅が増えた!!」のです。

こうなると、一気にパチンコが面白くなる時代がやってきます。

ゲーム性の単調さから、パチンコから身を引いていた時期があった僕でしたが「確変の50%上限がなくなる!」っていう話を耳にした時から「これから、どんな機種が出てくるんだろう!?」って、めっちゃワクワクしたのを覚えています。

ですが、前回書いた記事のこともあって、さすがにお金の使い方は考えないとな、と思っていました。「1/496、確変7割」の新規則の台、確かに気になりますよ、そりゃ。そんな荒い台、たまにだったらいいけど、ずっと追っかけてたら、すぐ心が折れるに決まっている。

一時期、パチンコから身を引いていたとはいえ、そもそも当時の僕でも「1/359」すら引くのは相当しんどいと思ってました。今、自分の番組で「1/319」を引くのですら、ヒイヒイ言ってるのにね。「1/500」なんか、当たるわけないやろ!!

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余談……パチスロの1/500のレギュラーボーナスは、わりと引きます。
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規則が緩和されたことにより、爆発力が上がった台も多数リリースされました。それとは裏腹に、同時期に新たなジャンルがブームとなっていきます。

そう、「甘デジ」です

今となっては説明不要ですね。出玉が少ない代わりに、大当り確率が概ね1/100程度に抑えられていて、当たる楽しさをたくさん味わえるというジャンルのパチンコです。

何度も書いているように、これまでデジパチといえば、CR機での大当り確率は、ほぼ1/350前後で1/2の確変ループタイプしかありませんでした。なので、引くのはそれなりに大変。「ちょっと遊ぶか」といって打っても、当たりが引けずに撤退することもままある、という台ばかりだったのです。

この「甘デジ」の誕生と、そして発展が、しばらくの間、僕の心を癒してくれる存在になりました。1円パチンコが大ブームになる、ちょっと前くらいの時代ですね。