天膳が弦之介をぶった切ったら大当たりするパチンコ

基本的に、パチンコ・パチスロになったバジリスクでは、完全に伊賀が「悪」として描かれていることが非常に多いです。

ですが、原作は「どっちが悪」みたいな「勧善懲悪」の話ではないわけです。甲賀には甲賀の、伊賀には伊賀の、各々の「正義」があるうえに、昔からのしがらみとか、偉い人からの茶々とかがあって、戦わざるを得なくなってしまっている、みたいなお話なんですよね(超ざっくり)。

実際に、サンセイの人に聞いたわけではないので真相は分かりませんが「甲賀」「伊賀」のどちらにも正義があるのに、パチンコ化するにあたって「甲賀」サイドだけの正義を描くという形にしないで、敵として描かれがちな「伊賀」サイドとしての視点を残しているというところに、開発の“漢気”(おとこぎ)みたいなものを感じたんだよね。すごくなんとなく、ですけど。そういったポイントも、僕がこの台を好きな要素のひとつですね。

スゴいんだよ。伊賀モードを選んでたら、天膳が弦之介をぶった切ったら大当たりになっちゃうんだからね(笑)。今のパチスロのユニバ版しか知らない人からしたら、とんでもない話だよな。あっちは天膳が高笑いしたら、基本的には連チャン終了の合図だもんね。

そんな『バジリスク』という作品に出会って、僕が一番好きになったのは「薬師寺天膳」というキャラでした。昔からわりと、ああいった「冷徹で、自分の目的のためには手段を選ばない、ちょっと頭のネジがぶっ飛んでる」ってキャラクター、好きなんですよねえ。

好きなキャラができたら、どうするか。

コスプレだな。

唐突ですね(笑)。当時、僕はパチンコやパチスロ以外に、コスプレという趣味を持っていたんです。令和のコスプレ事情はだいぶ変わってしまったと思いますが、自前で衣装を作って、コスプレイベント会場で他の人と交流したり、写真撮影したり……みたいなのは、今もやってるのかなあ。当時はそうだったんですけどね。

パチンコに激ハマりして、作品に激ハマリして「天膳のコスプレがやりたいな!!!」って思ったんだよな。これが2008~2009年の頃。『1GAME』なんて、まだ影も形もない。10年後にバジリスク絆が大流行するなんて思いもしていない。

そんななかで「俺は天膳のコスプレがしたいぞぉー!!!」ってなって、イベントで写真を撮ったりするために、天膳の衣装を作ったんですよね。