どれだけ自分の本質と向き合えているか?

――すべて「I(=個性)」を出すということに集約されていきますね。

yuji 星読み的には、キロンという自分の個性を示す星が、来年中もずっと牡羊座にいるんです。しかも、牡羊座のキロンですから、意味合い的には「I am」。さらに、今年の12月22日からは「発信すること」と「I am」がダブルキーワードになりますから、結局、自分を打ち出していくことがすごく重要になっていくんです。

世界って万華鏡のようだと思いませんか? 赤もピンクも黄色も黒もあっていいし、そこに上下とか赤が優れていて黄色がダメ、なんてことはないんです。だから、世界の万華鏡、美しいカレイドスコープを完成させるためにも、各々がそれぞれの色を出すことが必要になるんです。だから「私なんて」は、もう金輪際、年末でもって封印してください(笑)。

▲世界って万華鏡のようだと思いませんか? イメージ:PIXTA

――なるほど、万華鏡とは分かりやすく美しい例えですね! しかし、まだまだ「I(=個性)」を出して、何かを生み出すようなことは「私なんて」という人も多いかと思います……。

yuji 先日、全国のyujiサテライト(笑)の中の1人にも、そういう方がいらしたので「別に仕事に結びつけて考えなくてもいいよ」とお伝えしたんです。その方は、どうやったら仕事につながってお金が入るか、とにかくお金につなげることをめちゃめちゃ考えていらしたのですが、それをやめて目の前のことを楽しみはじめた途端、逆にいろんな企画が起きて仕事になっていきましたね。結局は、自分という個性を気に入ってもらえるかどうか、なんです。

――必ずしも生産性に結びつけなくていいというのは、気持ちが軽くなります。では「I(=個性)」を出すことのほかにも、なにかキーワードはありますか?

yuji そうですね。2020年という年は、これまでのプラストレンドからニュートラルに戻る年だったんですが、ここからは世の中がマイナストレンドに変わっていくんです。いうならば「More」から「Less」へ。つまり「Less is cool」で、Lessなことがカッコいい時代になっていく。

これは生き方だけでなく、ビジネスにおいても同じです。これまでのように、持つことがカッコいいのではなくて、どれだけ削れるかがむしろカッコいいという世界ですよね。まさにミニマルな生き方のことですけれども、結局ミニマルという言葉は「どれだけ自分の本質と向き合えているか?」と同義ですから。

――持つものから、持たざるものへ、ですね。

yuji あとは虚飾みたいなところも、いらなくなっていくでしょうね。当然そういうミニマルなライフスタイルにシフトするためには、自分の本質と向き合わなければいけませんし、これだけ選択肢にあふれている現代だからこそ「私はこれがいりません」という勇気が必要になるんです。

でも、それってすごく勇気のいることですし、難しいこと。足していく方が簡単なんです。ですから、極端に言うと「ここまでが金閣寺、ここからは銀閣寺」というような流れといえるかもしれません(笑)。これまでの、なんなら分かりやすい鳳凰の紋章も付いているみたいな世界から、いざ、ワビサビの世界へ――。

――新時代のキーワードがどどん! と出てきましたね。しかも、どれも一貫性がありますし、時代の流れが一気に可視化されたように思います。ありがとうございました! 次回は、引き続き「土」から「風」への時代の変化、新時代の歩み方について、お話を聞いていきたいと思います。

yujiさん緊急短期連載、第3回目は11月4日(水)更新予定です。お楽しみに!

プロフィール
yuji

ヒーラー、星読み係、聖地巡礼家。
香川県高松市生まれ。18歳でイタリアに渡り、現地大学院卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務するも、ヒーラーとしての宿命に抗えず拠点を東京に移し、ヒーラーとして活動する決心をする。現在は個人鑑定、連載、講演など、幅広い分野で活躍中。毎日星読みを行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。著書に『神さまと顧問契約を結ぶ方法』『神さま手帖』(ともに小社刊)、『めくるだけ聖地巡礼』(幻冬舎刊)。最新刊は『yujiの星読み語り』(小社刊)。
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