クイズを楽しめるのは人生の余裕である
――今回の本は、いろいろな楽しみ方ができると思いますが、こんな人に読んでほしいというのはありますか。
カズ めちゃくちゃクイズに強い人に、まず読んでほしいですね。今いっぱいクイズ番組がありますけど、普段そういうの見ていて、ガンガン答えられる人に解いてほしいなあ。僕が知らなかった知識を、どれだけ知っているのか気になります。
あとはおじさんたち。おじさんって、飲み会でこういう雑学話するの好きじゃないですか。酔っ払いながら「男爵芋あるけど伯爵芋ってあると思う?」とか、僕が作ったクイズネタを話してもらえたら幸せですね。
――キャバクラとかでも、そういうおじさん客いそうですよね(笑)。確かに、少し上の年代の方が雑学好きなイメージはあります。なんででしょうかね。
カズ 僕が思うのは、クイズって“人生の余裕”なんじゃないかと。別にクイズに強いからって何も得しないわけで。他にやるべきことが山ほどあるなかで、クイズを解くという無駄ができる余裕がある。日本人は平和ボケしてるなんて言われますけど、おじさんたちは余裕をちゃんと持てているんじゃないですかね。
あと、昔ある競馬評論家の方が、こんなことを言っていたんです。「トータルで負けているのに、なんで競馬をやり続けるのか?」という質問に対して「競馬みたいな無駄なものがある、平和な世の中を素晴らしいと思うから」と。すごくかっこいいなと思いましたね。
――シンプルだけど深いですね。そもそもカズレーザーさんは、いつ頃からクイズにのめり込んでいたんですか?
カズ 本格的には4~5年ぐらい前から。クイズ番組に出させてもらうようになってからですね。そこで「俺、クイズ向いてるかも」と徐々に気づいて。それまでクイズ番組は見ていたんですが、自分でやりたいと思ったことはなかったです。
――クイズを「作る」と「解く」。どちらがアドレナリンが出るものなんでしょうか。
カズ 解くのはやっぱり楽しい。最近は、やることもそんなになくなっちゃったんですけど、早押し問題はとくに。正解できてもできなくても、クイズ番組は楽しいです。毎回行くのが楽しみなんですよ。そして、クイズを「解く」のは仕事的なことでもあるんですけど「作る」のは日常的な趣味ですよね。
――常日頃からクイズを作る習慣がある。
カズ さっきのおじさんじゃないですけど、もともとそういう雑学話が好きで。周りにも好きな芸人が多くて、よく話をしてたんです。その過程で自分で調べてクイズを作ったりとか。あとは身内の芸能人で集まって、クイズ勉強会というものを開いているんですが、その勉強会用にクイズを作ったりもしていました。
――芸能人参加のクイズ勉強会! とても気になります。
≫≫≫後編に続く
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