テラテラと妖しく光る魔性のレバー

▲いの一番に注文したのはレバーでした

酎ハイ片手に、気になっていた「皿焼きレバー」を注文したら、プリプリの新鮮なレバーがやってきました。カウンターでお金を払うと、テーブルまで美人が運んでくるから、じっとよだれをたらして待っていれば良いわけです。

おいしいレバーってね、カットしたレバーの断面が直角に立っている。こちらのレバーもいい具合にエッジが効いているから、見るからに怪しい色香を放っている。

魔性のレバーだ、これは。

昔だったら、そのままパクリといってしまったんだけど、今はそうはいかないのがちょっと残念。テーブルにはこんなもんが用意されています。

 ▲それがこちらのガスバーナー

小さい頃は、レバーの口の中にねっとりと残る食感が苦手でした。流通のスピードが遅く、保存技術もなかったから、昔のレバーはおいしくなかかったんだと思う。だけど、時代が流れ、新鮮なレバーが市中でも手に入るようになりました。

子どもの頃は苦手だったとしても、大人になってレバーのおいしさに開眼したという人も多いことでしょう。レバーはね、刺しもうまかったけど、バーナーで丁寧に炙った状態がうまいんです。外を香ばしく焼けば、レバ特有の臭みが気になる人だって問題なくいただける。レバーのうまさが一番よく分かる食べ方だと、私は思うんですがいかがでしょう。

▲道路に面した焼き場には、コワモテだけど心優しい店主が立ちます

ところで、女の子を連れて行くお店選びに悩む人がいるらしい。きれいな店、うまい店、ムードのある店。いろんな選択肢があるけど、私はお酒が好きな子だったら、こういう下町ムードにあふれて、そこにいるだけで楽しい気持ちになって、何を食ってもうまい店に連れて行くに限ると思うんです。

▲こちらはせんまい刺し。オリジナルの酢味噌でいただきます

うまい料理があれば、酒が進むし会話も弾む。良い意味で猥雑な雰囲気は、気持ちをリラックスさせてくれる。リーズナブルだし、財布を気にせずいくらでも飲める。

立ち飲みだから、飲みすぎて失態を見せることもない。恋人でも仕事相手でも、もはや男女問わずみんなこういう店で酒を酌み交わせば、もっと仲良くなれるのにって思うんです。ああ、酒が進む。昨日もおいしかったけど、今夜も酒がうまいや。

さあさあ、今日も飲みますよ。