趣味嗜好やライフスタイルといった“成分”が魅力
年下の彼と恋するあなたは、“戦力外女子”という名の未来人です。この、未来人としての特徴をいくつか見てみましょう。
特徴1:圧倒的な年齢不詳感
今や10代から60代まで、みんな同じGUの服を着ていたりする時代です。人の、それも女の年齢を見破るのは、たやすくない。
女の私でさえ、同性のトシを読むのは困難です。自分の年齢を手がかりに「見た目は同じくらいだけど、落ち着いてらっしゃるから年上かな?」とか、アタリをつけてみるのがやっと。男性が見たら、もっとわけわからんことでしょう。
なかでも戦力外女子たちは、圧倒的な年齢不詳感を誇っています。
飛び抜けて美しいとか、そういうことでなく、30歳と言われたら30歳、50歳と言われたら50歳に見える、妙な説得力。そして「可愛いのにもう50!?」「まだ30なんだっけ?」というように、若いようにも意外といってるようにも見られる自由度の高さ。彼より年上なのは明らかなれど、それが5歳上なのか、10歳上なのか、はたまた15歳上なのかは謎。
この読めないおもしろさ”が、戦力外女子の大きな魅力となっていると思われます。
特徴2:“成分”が前に出ている
戦力外女子とは、“できあがってる人たち”です。自分の趣味嗜好やライフスタイルが、もうしっかりと固まっている。なので、その人を指すときは、自ずと「何でできているか」で語られることが多いのです。
できあがっていなければ「40歳くらいのキレイな人」などとぼやけた表現になりますが、戦力外女子なら「あの、日本酒にめっちゃ詳しい人」「毎回東京マラソンに出てる人」「御朱印めぐりやってる人」「自分でアクセサリー作ってる人」というように、容姿よりもその人の“成分”が前に出る。
たとえば私は、彼に「すごいジャニヲタの人」と認識されていました。“人間の女・35歳”というような“種類”でなく、その成分を先に見てもらえることは、戦力外女子の大きな強みと言えそうです。
特徴3:基本、おごられベタ
よくも悪くも、お金で御せる女は可愛いもの。そこんとこ、戦力外女子はかたくなです。
先方がその気でも「この人におごってもらういわれはないわな」という人に誘われたら「いいよいいよ、自分の分は払うから」とか言ってしまう。相手が上司とか、こっちが財布を開くのはヘン、という場合以外は、ちゃっちゃとワリカンに持ち込む。それが、戦力外の流儀なのです。
相手に“おごり”というアドバンテージを与えないのは、一種の自己防衛なのかもしれません。人は異界の食べ物を口にすると、この世に戻れなくなると言います。
異界、相手がふるまう物を食べてイニシアチブをとれなくなるのは、すごく居心地が悪い。だからこそ、未来人たる戦力外女子は、無意識のうちにこれを避けているのです。
……と、戦力外女子に顕著な特徴を挙げてみましたが、これに加えて大きいのが“男ウケより自分ウケ”を優先する感性です。「こんな趣味、彼に引かれるかな?」「このファッションはダメかな?」みたいな躊躇(ちゅうちょ)がなく、好きなものを好きと言い、気ままにやっている。
この大胆さが一般的な男性を遠ざけ、代わりに年下男子を惹きつけるのだと思います。