トルコ料理とネパール料理の融合

立ち飲みというと、新橋や赤羽の洗練されているとは言い難い飲み屋で、おっさんがマグロの刺身を大事に食べているイメージがありますが、私は商店街のグルメの食べ歩きだって、ひとつの立ち飲みジャンルだと思っています。

休日に商店街をぶらぶら。惣菜屋さんで購入したコロッケとビールを片手にブラブラ。考えただけで最高の休日じゃありませんか。今回は、街のケバブ屋さんのおつまみで飲みたいと思います。

▲商店街の街ブラはいいものです

西小山は目黒線で目黒から5分ほど。駅を境に目黒区と品川区が分かれているからか、街全体がゴチャっとしていて、下町らしさを残すいい街なんです。目黒区側は特に庶民的でね、お隣の武蔵小山と比べると家賃も物価も手頃で、若い人も多く住んでいます。

私は10年前に、この街に引っ越してきたのですが、どの店も子ども連れでも嫌な顔をされないし、美味しい焼きとん屋はあるし、この西小山という街が大好きです。

▲目指すお店はこちらです

アジアンスターケバブは、目黒区側の商店街「にこま通り」にあります。駅からのんびり歩いて2分ほど。店頭でくるくると回る肉が目印です。テイクアウトで購入していくのは若い人が多いようですが、年配の方もちらほら。ケバブサンドは500円とお手頃だから、単身者の夕食にぴったりかもしれません。今日はこの店で飲みますよ。

▲イートインスペースがあるので、ここからお届けします

ケバブの匂いにつられて、ふらふらと店の中へ。本当は立ってレポートしたいんですが、こじんまりとした商店街にある、小さな店の前に立って飲んだら迷惑がかかりますからね。今回はイートインスペースから、この店の素晴らしさをご紹介しましょう。

▲全てお手頃価格です

おすすめ&一番人気はやはりケバブサンドですね。こんがりと焼いた肉を包丁で削ぎ落として、野菜と一緒にパンに挟むあのスタイルです。日本にある多くの店がそうであるように、こちら使っているのも鶏肉でしょう。柔らかく食べやすくて日本人の口に合うんですよね。今回はサンドではなく、メニュー中段にある「ケバブつまみ」をいただきながら飲みたいと思います。

▲ビールを開けてくれるのは店主のフーさん

こちらのお店をやっているのはネパール出身のPhuyalさん。私は親しみを込めてフーさんと呼んでいますが。「いらっしゃいませ〜」「ありがとうございます〜」「サンキュ〜」 。日本に来て10年ということもあって日本語はペラペラ。

丁寧な接客と人なつこい笑顔は、この店の財産ですね。西小山は少し歩けばネパール大使館があることもあって、ネパール人がたくさん住んでいて、かつてはリトルカトマンズと呼ばれたこともあったとか。この地でフーさんがケバブ屋を開いて5年が経ちました。

▲ケバブつまみにアルーコアチャル、そしてビール

メニューを見ていただくとわかるのですが、カレーがあったり、ジャガイモのスパイス炒めがあったりと、ちゃっかりネパール色を出しているんですね。前はネパールビールも置いてあったんだけど、メニューからなくなっています。「どうしたの?」と聞いたら「最近は高くなったからね」だって。

というわけで、日本を代表してアサヒビールで乾杯しましょう。昼から飲める人生に乾杯! ビールを飲んで痛風が悪化しないかって? 一杯くらいだったら大丈夫。さあ、乾杯!