下着までずぶ濡れになって配達するつらさ

先日、女性配達員と話す機会がありましたので、今回は女性配達員の苦労話などについて書いていこうと思います。

話を聞いたのは、配達歴1年の20代女性。当初は自転車で始めたようですが、電動アシスト自転車を経て、現在は125CCのバイクを使って運んでいるそう。

「私が始めたばかりのころは、若い女性の配達員はほとんどいませんでした。いたとしても年上の人ばかりだったから珍しかったのでしょうか。マクドナルドの近くで注文依頼を待っているとき、男性配達員から声をかけられたりしましたね」 

▲笑顔の裏に涙あり イメージ:PIXTA

配達員の仕事はまさしく肉体労働。悩みや苦労も絶えないだろう。

「昼間にずーっと配達をしていたら日焼けするし、雨の日はレインコートを着ていても水が染みてきて下着まで濡れるし、化粧もくずれるし……まぁ大変な仕事ですよね。ずぶ濡れになって注文を待っているときに、傘をさしながら道を歩いているかわいい女の子を見ると『自分は何をやっているんだろう?』と思うこともありますよ」

雨の日は配達需要が上がるので、一般配達員にとっては特別ボーナスがもらえる大チャンス。とはいえ、ボーナスは4時間半の間に所定の回数を運んで1200円ほど(雨足によっては最高で3600円もらえることもあるが……)。ここでゲットできる金額が、女性が手放さなければならない大事なものと比べて釣り合わないのかもしれません。 

▲どしゃ降りの中の配達はつらい…… イメージ:PIXTA

ウーバーイーツでは配達担当者が決まると、注文者のアプリに配達員の現在地と顔写真が表示される。 私のような40代半ばのメタボ体型のおじさんなら、顔写真を見られたところでなんてことありませんが、若い女性の場合、男性の注文者に絡まれて面倒なことにならないのでしょうか。

「お客さんに何かされた、というのは記憶にないですが、配達員仲間の女の子は商品を渡すときに手を握られたことがあるみたいです……あ、そうそう、思い出しました。私も、ドアの前に置く『置き配』の指示があったので、家のインターホンの下あたりに商品を置いて立ち去ろうとしたら、急にインターホンから男の人の声で『配達ありがとうございました!』って、声をかけられてびっくりしたことがあります。カメラ付きのインターホンだったので、私のことをカメラでずっと見ていたのかと思うと……。あれは怖かったですね」 

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