これまで「浪江女子発組合」を取り上げていなかった理由

▲浪江町の特設ステージで行われた「第5回定期大会」は素晴らしい天気に恵まれた

この連載をスタートさせたときから「これはどうしたものか?」と、ずっと悩み続けてきた案件がある。それは「浪江女子発組合」の扱い方だ。

「浪江女子発組合」とは、ももいろクローバーZの佐々木彩夏がPPP(ピンク・プレイング・プロデューサー)を務める福島県浪江町発のアイドルユニットで、メンバーはB.O.L.Tから高井千帆と内藤るな、そしてアメフラっシは4人全員が参加。PPPのあーりんが率いる7人編成のグループとなっている。

もし、アメフラっシから誰かひとりが参加しているだけだったら、この連載で追いかける必要もなかったのかもしれないが、全員が活動に参加しているわけで、これはさすがにスルーするのはおかしい。

ちなみに、昨年秋に行われた立川ガーデンステージでの公演も、この連載で取り扱うべく会場で取材しているのだが、あえて掲載を見送った。なぜならば、ちょうどアメフラっシのフォトブック『With』が発売されるタイミングで「毎週アメフラっシ!」への新しい閲覧者の数が増えるであろうと考えたからだ。

つまり、初めてアメフラっシに興味を持ってくれた方々に、さらに新しい要素を提示するよりも「アメフラっシ本体の魅力だけに特化したほうがいいだろう」という判断である。結果として、そこから今年3月までZepp Hanedaへと連なる道がスタートしたことで、それ以外の話題を挟みこむ余裕すらなくなっていった。

だが、Zeppを大成功に終えた今なら「浪江女子発組合」における4人の活動を、この連載で並行してお伝えしていってもいいのではないか? そういった想いもあり、4月11日に浪江町役場駐車場特設ステージで行われた「第5回定期大会」に足を運んだ(もともとは月に1回、浪江町で定期大会を行なってきたが、コロナ禍により、昨年2月の公演を最後に休止されていた)。