アメフラっシにとってZepp Hanedaという大舞台での単独ライブとなった『Wings and Winds』。今週はメンバーたちにライブをあらためて振り返ってもらったが、そこには飾った言葉などなく、彼女たちは素直な心境と感想を笑顔で語ってくれた。反省、満足感、そしてライブの楽しさ――アメフラっシらしさが詰まった言葉に注目してほしい。

ライブにおける楽しさを自ら再認識できた小島はな

▲会場全体の盛り上がりを肌で感じ小島はなの躍動感はさらにパワーアップ!

Zepp Hanedaでの単独ライブが終わってから数日後、まだ余韻が残っているタイミングでメンバー個々の取材をさせてもらうことができた。前回まで掲載してきたライブレポートと併せてお読みいただければ、よりZepp Hanedaで起きたことが立体的に見えてくるかと思う。

「ステージからお客さんの顔を見た瞬間、あぁ、がんばってきてよかったなって思いましたね」

そう言って笑顔を浮かべたのは小島はなだった。

「やっぱりリハーサルのときには広いなぁ〜って感じたし、不安もあったんですけど……本番になったら、たくさんのお客さんが来てくださって、本当に安心できたし、心からがんばってきてよかったなぁ〜って。なんか、毎回、同じことを言っているみたいですけど、昨年からなかなかライブができない状況が続いていて、いつも『お久しぶりのライブ』になっちゃっているじゃないですか? そういう状況でZepp Hanedaまでたどり着けたのは、やっぱり嬉しいですよ」

彼女が「不安」という言葉を口にしたのは、Zepp Hanedaの広さだけではなく、約3か月ぶりの単独ライブという背景もあった。客席が広いだけでなく、ステージも広い。しかも、昼夜の2回公演。体力面での不安がない、と言ったら、たしかに嘘になる。

「それでも年末のライブで『60分ノンストップ』をやったじゃないですか? あれを乗り切ってきたからこそ、できた部分はありますよね。今回は積極的に煽りを入れていったりしたので、さらに体力を使ったんですけど、たとえば『メタモルフォーズ』でお客さんにジャンプしてもらったりしたら、会場全体がめっちゃ盛り上がって、やっぱり飛ぶとテンションが上がるんだなぁ〜、あぁ、これがライブなんだなぁ〜って。そういうことも実感できたから、私たちも楽しくできました。

またいつかZeppでライブをやりたいです! そのときにはコロナも今よりは落ち着いていて、もう一席空けての着席みたいなことをしなくてもよくなっていたら……今度は満員になったZeppの景色が見たいですね」

もうメンバーのなかでは、次なるZeppの物語は始まっていた。

▲「積極的に煽りを入れていく」という明確な意図がこの日は伝わってきた