わかりやすいトランプ大統領の行動

こうした「反日」勢力と戦っているのが、現在のトランプ大統領です。

トランプが当選したときの大統領選挙は最後まで接戦でしたので、何が起きるかわかりませんでした。だから私は当時「どうなるか?」と聞かれるたびに、「わからない」と答えていました。接戦の選挙の結果なんて、最後まで分かるはずがないのですから。

それよりも大事なことは、接戦ということはトランプが有力候補であるということ、トランプが大統領になった場合となれなかった場合、それぞれの意味を認識することです。

トランプは基本的に自分で掲げた公約を忠実に実行しています。メディアの影響で「突然何をやり出すかわからない人物」というイメージがあるかもしれませんが、実は、非常に行動が読みやすい人なのです。

トランプの「アメリカ・ファースト」は自分の国の事しか考えないエゴイズムのように曲解されていますが、全然違います。

トランプの問題意識の根源は、「男子トイレと女子トイレの区別を無くす」「クリスマスを祝うのは他の宗教への差別になる」といったオバマ前政権の行き過ぎを正すことです。基本的に内政重視です。

その上で外政では「アメリカは疲弊し、もはや世界の警察官をする余裕がない。世界中で血を流し、恨みを買いながら、多くの人が富を失っている。これを立て直す、アメリカファーストが先決だ」となるのです。

それを踏まえれば、「経済大国の日本には防衛努力を求める。日本の自主防衛は歓迎だし、核武装もOKだ。ただ、その証として、せめて冷戦期の欧州標準の防衛費GDP二%は頑張ってほしい」と言ってくるトランプの立場がわかるでしょう。