数年すれば以前のミャンマーに戻れるのか?

クーデターが起こったあとも、しばらくは様子見でミャンマーに留まっていましたが、経済活動が再開する気配もなく、お金も下ろせない状況が続いていました。「これは残っていてもしょうがないな」と思い、日本に帰国し、コロナワクチンを接種したあとにミャンマーへ戻りました。

ミャンマーへの商業便、いわゆる観光目的の飛行機に関しては原則着陸禁止になっているのですが、今も月に2~3本、救援便という名目でANAが赤字覚悟で飛行機を飛ばしてくれています。

搭乗できるのは、ODAやJICAの関係者が優先で、私たちのような一般企業の社員は、ミャンマー日本商工会議所に登録している会社の社員や家族限定で、ミャンマー渡航希望を申し込みます。

飛行機に搭乗できる枠が決まっているので、抽選に漏れることもあります。私は運よく希望した日程でミャンマーへ戻ることができました。運行情報は商工会議所に登録している企業の人たちに直接メールで届きます。

クーデターを起こした軍部は、2023年にまた選挙をすると言っているので、そこまで今のような状態が続くのは我慢するしかない、というのが私の周りの人たちの意見です。

▲ヤンゴン空港でのチェックインの様子。国際線は限られた人しか利用できないが、国内線はミャンマー国民に今も多く利用されている