2022年の4月1日に創業110周年を迎えた吉本興業。それを記念して4月2日(土)と3日(日)の2日にわたり、なんばグランド花月で吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』が開催されている。初日の弐回目公演での口上を務めたオール阪神・巨人、そしてチョコレートプラネットが取材に答えてくれた。

▲取材に応じるチョコレートプラネット(長田、松尾)、オール阪神・巨人

「めでたい日にめまいがしたというのが“伝説”」(阪神)

吉本興業は、10年前の100周年の際にも記念イベントを行なっているが、チョコレートプラネットは周年記念の舞台は初めて。長田が感慨深げに「光栄です」と言うと、松尾も「100周年のときは、劇場で生配信のMCをやらせてもらったんですけど、舞台に呼ばれてないのが悔しかった。やっと吉本に認められたという感じ。ありがたいです」とコメント。

弐回目公演のトリを飾ったオール阪神・巨人は、出番前に阪神が持病のメニエール病に由来する“めまい”に襲われるというアクシデントがあり、巨人は「阪神くんの調子が悪くて心配しながらやった。それで(出来が)あんまり良くなかったけど、もっぺんやったら今度は絶好調です」と舞台に戻る素振りを。それを受けて阪神は「こんなめでたい日にめまいがしたという、それが“伝説”やね」と『伝説の一日』にかけて応えた。

報道陣から「吉本やコンビにまつわる伝説はありますか?」と聞かれると、阪神は「昔、僕らが講師の先生に習って、いろんなことにチャレンジする番組があったんですけど、相方がキックボクシングをやったときに本気を出しすぎて、プロレスラーのサンダー杉山を真剣に怒らした」という逸話を披露。なんでも真剣に取り組んでしまう巨人は、バイクのネジを締めるときも力を入れすぎて、ネジを引きちぎったことがあるそうで、巨人はそれを聞きながら恥ずかしそうに苦笑いしていた。

一方、チョコレートプラネットの「伝説」は、2014年の『キング・オブ・コント』で、同期で切磋琢磨してきたシソンヌと決勝で優勝争いをしたこと。共に決勝のステージに上がれて、うれしい気持ちがありつつも結果はシソンヌが優勝。長田は「その時は悔しくなかったのに、3日経ったらめちゃくちゃ悔しくて……『俺らのほうが(会場に)笑いが多くなかったか?』と思った」と告白。それを受けて巨人は「そういう悔しい思いがあるから頑張れるんやろ」と優しく言葉をかけた。

長田に「120周年に向けてはどうですか?」と10年後のイベントに向けての意欲を聞かれると、巨人は「いやいや、俺はもう引き際を考えてるもん。他にやりたいこともないけどやめたいねん(笑)」と、引退を匂わせるような気弱な発言をして、一同を驚かせる場面も。チョコレートプラネットの2人が慌てて止めると、「まあ、お客さんの需要があったら供給はしますけども」と、大ベテランとして吉本を長く支えてきた漫才師らしく、最後はプロの矜持を見せていた。

110年間“笑い”を発信し続けてきた吉本興業が、伝統と最新の「笑い」を同時に見せてくれた、まさに「伝説の一日」だ。このイベントの模様は、FANYオンラインで4月11日(販売は4月10日)まで見逃し配信もしているので、自宅からでも「伝説」を楽しむことができる。気になる人は『伝説の一日』ホームページを確認してみよう!

▲吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』

吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』は、オンライン配信で4月10日(日)23:59まで販売中!(視聴は4月11日(月)12:00まで)