どんな役であっても自分にとっては主人公

 

――『ニュースクランチ』に初登場ということで、幼い頃のお話からお仕事への意識の変化など、これまでのルーツや素顔について色々お伺いできたらと思います。早速ですが、幼い頃はどんな子だったか記憶にありますか?

矢崎「公園で知らない子に“友達になろうよ”って話しかけて、一緒に遊んでいた記憶があります。めちゃくちゃ活発で、保育園に母が迎えに来ても、気づかないフリをしてずっと友達と遊んでいたらしいです」

――保育園児って、お母さんのお迎えが待ち遠しいくらいだと思うのですが……。

矢崎「そうですよね(笑)。一人っ子なので、家に帰ると遊ぶ相手が母しかいなかったからかもしれません。母も常に相手にしてくれるわけではないので、外で友達を作って遊ぶのが楽しかったんだと思います」

――元気いっぱいでアクティブな子だったんですね。

矢崎「母から聞いた話だと、人見知りなども一切なく臆するタイプじゃなかったみたいで。今でも仕事現場で“全然緊張していないね”とか“肝が据わって落ち着いてるね”って言われることが多いんです。ハスキーボイスなせいでもあると思うんですけど(笑)」

 

――芸能界入りのきっかけは、中学時代にスカウトされたことだそうですね。

矢崎「雑誌を読むのが大好きだったので、モデルさんに憧れはありましたけど、自分がなろうとは考えていませんでした。とはいえ当時は将来の目標があったわけでもなくて。そんなタイミングでお声がけ頂き、臆するタイプじゃないというのもあり、迷いや不安はほとんどなく“挑戦してみよう!”と思い切って飛び込みました」

――初めてのお仕事はいかがでしたか。

矢崎「学生服の展示会用のスチール撮影が初仕事でした。右も左もわからなかったんですけど、同じ事務所の先輩と一緒だったのですごく心強くてリラックスできましたし、父が写真を撮るのが趣味で、小さい頃からよく私たち家族を撮ってくれていたので、カメラへの抵抗感というか、“どう撮られよう”っていう戸惑いみたいなものを感じることなく撮影に臨めました。父のおかげだなって感じたのを覚えています」

――2019年には映画『神の発明。悪魔の発明。』で初の主演を務めました。やっぱりプレッシャーはありました?

矢崎「台詞の量や出演シーンの多さから“自分は主演なんだな”って感じることはありましたけど、主演だからといって大きな違いはあまり意識しませんでした。性格的に緊張やプレッシャーを感じにくいというのもありますけど、どんな役であっても、演じている自分にとってはその役が主人公になると考えているので、主演だから気負ってしまうようなことはなかったと思います」