RUSH突入100%『Pスーパー海物語in沖縄5夜桜超旋風』

世界的な半導体の不足が、まだまだ尾を引いています。コロナウイルスの感染拡大で生産工場が止まった影響により、パチンコ業界だけではなく、自動車業界や家電業界でも、半導体の在庫切れが続いています。

パチンコ・パチスロ台は半導体確保が先決で、発売が当初の発表より遅れるのは今や当たり前です。半年前にリリース予定だった台が、2022年の今に登場するほどで、発売延期の覚悟は必要です。実際、去年の暮れには出ているはずだった『Pスーパー海物語in沖縄5夜桜超旋風』(SANYO)が、この6月にやっと出ると聞いて胸をなでおろしていたら、今回も半導体が確保できずに、またまた延期になってガッカリしてます。

ホール登場前なので、「沖海5の夜桜超旋風って何?」という方も多いでしょうが、これは『P大工の源さん超韋駄天』と『P大工の源さん超韋駄天BLACK』を開発したSANYOが、満を持して送り出す最終兵器なのです。その武器は継続率約90%の「超旋風RUSH」への“突入率”で、なんと100%なのです!

じつは、藤商事が『Pとある魔術の禁書目録』で“100%ST突入”という爆弾を引っさげて大ヒットさせたときから、SANYOは「100%RUSH突入の源さんはできないだろうか」と、さらなる出玉UPに挑戦。現在、ホールで人気のBLACKを出したあと、ついに“あの海の新作”で突入率100%の「超旋風RUSH」の実現に成功しました。

時速4万発の初代・超韋駄天が、2000年4月からコロナ禍のホールでジワジワとブレイクし始めると、あとを追うようにライトスペックの『P大工の源さん超韋駄天 LIGHT』が登場。しかし、予想より早く稼働が落ち、空席が目立ち始めたので、BLACKをカンフル剤として投入しました。結果、「全台をBLACKに変えれば良かった」とホールが後悔するほどのヒットで、GW営業に明るい光が射しました。

本来なら、このBLACKも去年には出ていて、GWには全国のホールで『沖海5夜桜超旋風』の桜ビスカスフラッシュがピュイピュイと鳴り響いているはずだったのです。大当たり確率が約319分の1(通常時)のミドルタイプの海で、全当たり後に高継続の100%RUSH突入ですから、果たしてどんな連チャンと出玉を見せてくれるのか? 源さんのBLACKで10万発の出玉を早くも記録したSANYOのパワーなら、RUSHの伸びも大いに期待できそうです。

〇大工の源さん-超韋駄天-でサムネ詐欺の限界に挑戦|1GAME超球#16【てつ】【パチンコ】

“夜桜ゾーン”“桜ビスカスゾーン”あなたはどっち?

さて、継続率約90%の「超旋風RUSH」のとき、魚群が知らせる“夜桜ゾーン”と、艶やかな桜ビスカスがフラッシュする“桜ビスカスゾーン”のどちらを選ぶかは、あなた次第です。ボクの予想では、魚群のほうが海を打っている感じがするので、「夜桜がイイ!」という方のほうが多いかも!? 超韋駄天の「超源RUSH」より夜桜ゾーン&超旋風RUSHがヒットしそうな予感大です。もちろんサムも大活躍してくれますよ。

今までRUSHに入るか入らないかの、天国or地獄の別れ道が一番のネックだったわけですから、“ポキューン”と「超旋風RUSH」に入ったときの優越感はハンパないはず。誰もがRUSHに入っちゃうパチンコの登場で、この夏、パチンコが大きく変わるキッカケにもなりうるわけです。台湾や香港からの部材の調達もなんとか上手く進んでいて、お盆前の7月には登場となりそうです。こんなふうに、『Pスーパー海物語in沖縄5夜桜超旋風』の登場に夢膨らむドンキホーテです。

SANYOは、ギンパラ(『CRギンギラパラダイス』)から始まる海シリーズによってパチンコそのものを成長させ、初代の源さんでCR機を定着させました。その歴史や実績を考えると、また新たな流れをSANYOが作り始めていると言えるでしょう。

ところで、源さんの超韋駄天のルーツは『CR大工の源さん韋駄天桜』で、グラビアアイドルの山本梓さんが躍動する「炎の源モード」のタイムトライアルのことを覚えてらっしゃいますか? ボク自身かなりお気に入りの台で、通常時の大当たり確率は約390分の1、確変突入率80%で、2013年登場の台です。

この年の暮れは『CRぱちんこ仮面ライダーV3』一色だったホールに、『CRルパン三世~消されたルパン~』が登場。じわじわと人気に火がつき、2014年に一大ブームを巻き起すと、その勢いに埋もれてしまったのが源さんだったのです。その後、スピードUPを重ね、スペックの大幅ルール改正のもと、ついにSANYOの開発陣は現在の超韋駄天へと辿りつきました。ボクは源さんの韋駄天が、いきなり誕生したわけじゃないことは知っておいていただきたいのです。

正直に言って、海シリーズも迷走を続けた時期がありました。たとえば、エヴァのストーリー性の高いロングリーチを、いかに海の秒数に合わせるか……とことん苦労したのが「海物語in地中海」でした。しかし、魚群の信頼度のダウンが、海の人気を低下させたのは言うまでもありません。

同じように悩んだ末にあれこれ詰めこんだ「海物語 IN JAPAN」もバランスの悪さで中ヒット止まり。モードを増やしても結局、シンプルな海モードで打つ人も多く、全体をシュッとスリム化できた『P大海物語4スペシャル』で落ちついたのでした。

こんな経緯を鑑みると、荒い海はギンギラパラダイス系に任せて、王道の海は、余計にイジらない路線が正解のように思われました。しかし、SANYOは敢えて、ギンパラより荒い「夜桜超旋風」を登場させ、海の歴史にまた新たなページを作ったのです。