ガタンゴトン…電車の通貨音を聞きながらビールで一杯

▲こちらが本日のサービス定食

日替わりは洋食(ポークソテー)か、小鉢定食(カキフライorハムエッグ)。ヤッホー。カキフライは私の中で20本の指(手足すべて)に入る大好物です。おすすめランチって当たり外れがあったりするけど、カキフライだなんて僥倖です。

カキフライとハムエッグが選べるとあるけど、ここはカキフライの一択。ハムエッグには申しわけがないけど、勝ち目のある戦いとは思えない。カキフライとがっぷり四つで戦おうと思った、その勇気だけは誉めてあげたい。定食と一緒にビールも注文します。

▲風水的に金運も上がる黄色の飲み物

ガタンゴトン。すぐそばで電車が走る音がします。新井薬師は小さな駅だから、だいたいの電車は通過していく。列車の音をBGMにまずはビールで乾杯。中瓶に負けないくらい背の高いグラスを出してくれるのが、なんだかいいじゃないですか。鮮やかな黄色を目と舌で堪能できます。

数分おきに西武線がガタンゴトンと走っていく。そのリズムに合わせて、コップを傾け、西武線と同じ黄色の液体を喉に流し込むわけです。この日は暑かったから、ビールがおいしいですね。でも、今日はまだ家に帰って仕事があるから、鈍行列車よろしくちびちびと飲みながら食事の到着を待つことにします。

▲そんなこといってたらカキフライが来ました

注文してから10分近く、揚げ物のいい香りがしてきます。ビールと一緒に軽いお通しが出てきたから、さみしくはなかったけど、“そろそろかな”と厨房をチラチラ覗いたりしてたら、「お待たせしました」の声とともに大きなお盆が到着。

待った甲斐がありました。見てくださいこのボリューム。どれだけ年齢を重ねても、男にとって量が多いということは何よりの宝物なんです。小鉢も充実していて、どれから箸をつけようか迷ってしまいます。

▲時計回りにいただきます

まずは小鉢から。なんてことない料理の盛り合わせかもしれないけど、メンマにマリネっぽいサラダまで、味付けのバリエーションが豊かでいいんです。ごはんの箸休めとしても有能だけど、私はこれを酒のあてとして認定することにしました。手作り感があって、どれもやさしい味でね。こんな素敵なつまみがあったら、あっという間にグラスが空になる気がしたんだけど、その予感は30秒後に現実のものとなりました。