免疫力を上げるには?

インフルエンザ、ノロウイルス……。どんなウイルスに感染したとしても、ポイントになるのは、やはり免疫力。尹先生は、「どんなウイルスであっても、病に克つか否かは、やはり“身体の免疫力”が大きく関わってくるんです。そして、免疫力が上がれば、各臓器(五臓)の力も強くなりますよ」と語ります。

とくに、40〜50代あたりの、仕事でのストレスが大きく、免疫力が弱っている人たちは、要注意だそう。そこで、次に大切なのが、以下のポイントです。

☑︎免疫力を上げるために、胃の力を強くする!

免疫力アップは、冬のウイルスに限らず、花粉症など、あらゆる局面で必要となる、最重要項目です。そこで、その免疫力アップのために、まず大切になるのが胃の力を強くするということ。

「東洋医学なり中医学では、まず胃の力を強くすること、胃を丈夫に守ることが、とても大事なんです。胃の力さえあれば、人間はいろいろな病気に戦う力が出てくるんですよ」と、尹生花先生。

胃(脾)を守り活かすためには、『みんなの臓活』でも、「ストレスや過労、睡眠不足など、脾に負担がかかるような生活習慣を見直すようにしましょう(p.84)」とあります。

“朝ごはん”を見くびるなかれ

そして、胃の力、つまり胃袋を強くするためには、ぜひ、以下のことを守って。

☑︎朝食は必須。できたら7時前後。遅くとも9時までに食べて!

☑︎冷たいもの、脂っこいもの、水分を摂りすぎない!

朝ごはんをしっかり食べること、胃袋にダメージを与えるような食べ物を避けることが、重要なポイントとなります。

しかし、朝ごはんについては、摂らない習慣の人も多いのではないでしょうか? 実は、中医学において、朝ごはんは睡眠と同じくらい大切なポイント。その五臓のメカニズムは『みんなの臓活』のp.36にくわしく説明されています。

いかがでしょうか? 意外にもシンプルで簡単な“中医学的”習慣。ぜひ今日から取り入れて、あらゆるウイルスに負けない“強い身体”を作っていきましょう!