マセキ芸能社所属のお笑いコンビ・ニッキューナナ。「スケベコント」という誰もやってこなかった芸風で、YouTube登録者数も20万人を越えるなど話題を集めている。大人気のYouTubeやTikTokの活動などにスポットライトを当ててインタビューしました。

YouTubeとTikTokでバズって大人気に!

――YouTubeやTikTokで火がついて大人気となりました。始めようと思ったきっかけなどあったんですか?

峯シンジ(以下、峯) 一番最初に火がついたきっかけは、自分たちのYouTubeじゃないんです。マセキが毎月のネタライブをYouTubeにあげているんですけど、まだ知名度が全然なかったときに、なぜか再生回数がめちゃくちゃ多くて。それが、パーパーさんがキングオブコントで決勝に行ったタイミングなんです。

たぶん、男女コンビってことでサムネイルだけ見て、パーパーさんと勘違いして皆さん見てくれたのかなって(笑)。

こっちゃん選手(以下、こっちゃん) それこそマセキのなかでも1、2を争うくらいの再生回数で。三四郎さん、ニッチェさん、パーパーさんと競り合うくらいだったと思います。

 そういうラッキーもあったんですけど、これくらい伸びるんだったら自分たちでYouTubeチャンネルを立ち上げようと思ったのが、チャンネル開設のきっかけです。

マネージャーさんにも「YouTubeやります!」って宣言して。「どうせやらないでしょ?」と言われたりもしましたが(笑)。それで、まずは僕の個人チャンネルを開設したんです。

こっちゃん いまさらだけど、なんでだよ!

▲チャンネル開設の流れなど二人で掛け合いしながら教えてくれた

 個人チャンネルでは、超能力とか都市伝説系の動画を投稿しています。本当に自分の好きなことをできて、めちゃくちゃ楽しかったんですよ!

そうして、動画投稿のイロハも学びながら、そろそろコンビのチャンネルも立ち上げようかと。それくらいの感覚でやり始めました。あと、やっぱりコロナ禍というのもありました。

こっちゃん ライブが減ったりして、何もやることがなくなったから「YouTubeもガツガツ頑張るか」みたいなね。峯くんが新しいもの好きなんですよ。なので、話題になっていたTikTokもやりたいね、という流れで始めました。

 YouTubeの活動、こっちゃん選手は最初、全然乗り気じゃないんですよ(苦笑)。ぜひ初期の動画を見てほしいんですけど。

こっちゃん だっていきなり、壁から指が一斉に出てきて「誰の指か当ててください」って言うんですよ!? たぶん、大人のビデオとかでそういう作品があるんですよね? それがわからなくて「ただ指を当てるだけかよ」って思っちゃって……。

〇企画「相方の 指 当て選手権」ニッキューナナ[YouTube]

 でも、そういうのが面白いし、再生回数も伸びたんですよ。こっちゃん選手も、多くの人が見てくれるなら……ってことで。

こっちゃん 完成した動画を見たら面白かったので、徐々にやる気を出していきました。

 最初は撮影から編集まで、すべて僕がやっていたんです。でも、さすがに1人じゃ厳しいということで、こっちゃん選手にも編集とかやってもらいだしたんですけど……ヒーヒー言ってたよね?

こっちゃん もう編集は大変すぎて……。だけど、コメントで皆さんの反応が見られたりとか、遠方に住んでいる方にも見ていただけるうれしさがありますね。

――生配信でも、ファンの方のコメントなどを丁寧に読まれているのが印象的です。

 ファンの方はめちゃくちゃ大事にしています。SNSにDMが来るんです。それこそ友達のように(笑)。男子中高生が多いです。

――そういう若い世代の方たちは、TikTokを見てお二人を知ったんですかね?

 そうだと思います。TikTokであげている「学校あるある」は、学生の人たちに僕らを知ってもらえる大きなきっかけですね。街中で声を掛けられるときも「TikTtok見てます!」なんですよ。中学生~大学生くらいまでの人たちが多いですかね。やっぱり知ってもらえているとうれしいです!

――YouTube、TikTok、舞台用など、数多くのネタを作らないといけないと思います。ネタ会議は、どのようにして行っているのですか?

 おっしゃってくださったように、いろいろなものに手を出しているので、毎日二人でアイディアは出しています。そうして、本当に良いと思ったものを厳選して、月1回のネタ会議で話し合うって形ですね。

こっちゃん 1か月間、お互いに考え抜いたものをそこで発表します。お宝を見せ合うって感じです。

▲仲睦まじい感じで温かい現場を作ってくれた二人

 だいたいですが、峯が8割、こっちゃん選手が2割くらいの比率ですかね。

こっちゃん その中でシチュエーションとかも加味して、ネタを割り振っていきます。教室や会議室で映えそうなネタはYouTubeやTikTok。別に背景とか気にしなくていいものは舞台用の新ネタにしよう……といった感じで。

 全部合わせると500本くらいはストックがあると思います。