フジテレビ『Live News イット!』で、お菓子の空き箱で立体アートを制作する「空箱職人」こと、はるきるさんが紹介された。緻密な作品が注目を集め、Twitterのフォロワーは48万人超え。横浜市・そごう美術館では作品の展覧会も開催されている、今大注目の新進気鋭のアーティストだ。

見慣れたものが作品になる“変化の面白さ”を届けたい

カップ麺のパッケージから作られた宇宙飛行士に、チョコレート菓子の空き箱でできた中世の騎士。それぞれのパッケージの色と質感を利用して、さまざまな作品を生み出しているのが、空箱職人のはるきるさん。

ポテトチップスの空き箱で作られたフィギュアは、指の曲がり具合まで細かく再現されていて、フィギュアの顔にはパッケージに描かれているキャラクターをそのまま使用。スーツの質感が丁寧に再現されており、特徴的なひげも相まって紳士的な雰囲気に。

空き箱を使って立体作品を作り始めた理由を聞かれると、「お菓子は子どもの頃に食べた身近なものだと思うので、パッケージの絵柄を生かした立体作品に変えられたら、“これがこうなるんだ!”という変化の面白さを伝えられると思って」とコメント。

作品を作り始めるとき、はるきるさんの頭の中には、すでに完成イメージが出来上がっていて、脳内で設計図を作成するのだという。その設計図も紙に描き起こさず製作を続けるため、机にはお菓子の空き箱だけが広げられた、なんともユニークな製作風景が広がっていた。

幼稚園児の頃から紙工作が好きだったというはるきるさん。当時は家のチラシでよく工作をしていたため、それが積み重なって頭の中で完成図と設計図がイメージできるようになったという。

作品を作るときは「ユーモア」を意識しているといい、大きな翼が生えたスタイリッシュなフィギュアは、アイスの空き箱で作られていて、商品ロゴの形と大小さまざまなアイスバーのイラストを生かして、なんだか攻撃力の高そうなキャラクターに!

空き箱の再利用で環境にも優しい作品たち。今後は海外商品のパッケージでも製作していきたいと語り、空箱職人の夢はまだまだ膨らんでいる。

<開催情報>
■空箱職人 はるきる展 Miracle Package Art
所在地:〒220-8510 神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階
開催期間:2022年5月27日(金) ~ 2022年7月3日(日)