同じ境遇にいる人を救うためお笑いで人を幸せにしたい
――「お笑い」と「本」という二刀流に挑戦中なんですね。お笑いの最近の活動についてお聞きしたいんですが、まずABEMAの『2分59秒』は大きな反響がありました。ご自身で見返していかがですか?
福田 「ああ、もう緊張してるな」って丸わかりでしたけど(笑)。そりゃそうですよね、MCがあの千原ジュニアさんですから。ジュニアさんって、松本さんにすごく近いですし、それを抜いてもすごい芸人さんじゃないですか。だから、すごく緊張したんですけど、マネージャーさんが収録前に、わざと他愛のない話をして緊張をほぐしてくれたし、あのときに自分ができるすべては出せたかなって納得はしてます。
――ジュニアさんは「けっこう遅いテレビデビューだよね」って、福田さんについて語ってましたが、ご自身では一歩一歩、前に進めてるっていうイメージですか?
福田 時間がかかったというより、「こんな年齢になっても、こうやって好きなお笑いを頑張れるとは思ってもなかった」って感じです。今となればアホみたいな話ですけど、18歳ぐらいの頃って根拠不明な自信があったんですよ。岐阜県に自分という天才がいて、東京からお笑い事務所の偉い人がやってきて、自分を引っ張り上げてくれるっていう、すごい勘違いが。
なのに一度、道をソレて、音楽のほうにいくんですけど、「やりたいことをやれ!」っていうメッセージを歌で伝えてたときに、それが自分に返ってきたんですよ。「そっか。僕がやりたいことはお笑い芸人だ!」って。
――さっき、子どもの頃からお笑い芸人になりたかったという話がありましたが、大人になって改めて挑戦しようと思ったキッカケはなんだったんですか?
福田 僕は鑑別所から出て、スピリチュアルの本とかを読んで、精神的に安定していったって言いましたけど、それでも当時は結構ぎりぎりの状態で。今なら同じ苦しみを抱えている人の気持ちもわかるんですよね。あと、どうすればその状態から脱することができるかってことも。なので、「同じ境遇にいる人を救いたい。そのためにお笑いで人を幸せにしたい、幸せにできる」って考えたんです。
――でも、お笑いの道も本当に苛烈というか、本当に高い山ですよね。正直、心が折れそうになるときってないですか。好きだけじゃやっていけない世界というか。
福田 もちろんあります。でも、僕には彼女がいるんですけど、彼女が連れてきてくれた子どももいてっていう状況で、もう自分だけの人生じゃないんで。経済的な余裕がないから今すぐに一緒にはなれないんですけど、いずれ彼女たちをなんとか食べさせていきたいなっていう思いがあるし、心が折れてる場合じゃないというか。あと、折れそうになったときは、過去にたくさんの本から学んだ考え方で解消できてますね。
――本当に本に救われてきたんですね。ちなみに、福田さんのお笑い芸人としての大きな目標っていうのはどこにあるんですか? 例えば「もう籍を入れていいかな」とか、「彼女と結婚してもいいかな」って思える基準というか。
福田 僕はMCをやりたいです(キッパリ)。自分のゴールデン番組、冠番組を持ちたい。もう超売れっ子になりたい、そういう気持ちがあります。よく「福田さんって、周りに面白い人を引きつける習性っていうか、磁場みたいなの持ってますよね」って言われるんですけど、本当にそういう運はあるなと思ってます。いつかMCをやって、ゲストの魅力を引き出せるような存在になりたいですね。
≫≫≫ 明日公開の後編へ続く
〇Fun Work ~好きなことを仕事に~ <お笑い芸人・福田健悟(後編)>
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