渡辺がいいな! と思う後輩芸人は?
――渡辺さんから見て、“良いネタしてるなあ”とか、“今のうちにこの芸人を押さえておくといいですよ”とかって芸人さんはいますか?
渡辺 (マネージャーに)うーん、SMAで選んだほうがいいですよね? SMAで出したいよなあ、でもパッと思いつかないんだよなあ、事務所的には「や団※」なんでしょうけど。
※キングオブコント2022 ファイナリスト
――話が変わるんですけど、SMA芸人の皆さん声が大きいっていうのは、Beach Vがもともとライブハウスで、壁が音を吸収する素材でできてるからっていうのは本当なんでしょうか?
渡辺 それ! よく言われるんですけど、自覚はなくて。でも、他事務所(の芸人)と並んだとき、声の大きさで“そうかもな”って思いました(笑)。後輩で、ピンだとわかりやすいですよね。
――桐野安生さんとか、大好きです。
渡辺 あー、桐野! 後輩です、面白いですね、面白い。
――この発想どこから引っ張ってくるんだろう、これはこの人がやらないと面白くないよな、とかがあるのがすごいなって思ってて。
渡辺 若いときみたいにライブシーンに定期的に出ていたら、事務所を越えて芸人同士で「あいつ面白いらしいよ」って話になるんですけど、そこからも離れたし、わりと平均化されてきてる感じもあるし……若手の子みんな面白いですもんね。
――なるほど。でも、渡辺さんのネタを見ていると、漫才とかコントとか、いろいろなお笑いを吸収してきたんだろうな、というのが伝わってきます。
渡辺 好きですからね。あ、街裏ぴんく。ぴんくは良いですね、アヴァンギャルドだし。
――街裏ぴんくさんは後輩になると思うんですけど、面白いなーって嫉妬したりするんですか?
渡辺 いや、ないですね、そもそもネタの作り方がぜんぜん違う、向こうは妄想漫談じゃないですか。でも、ここからめちゃくちゃぴんくが売れたら嫉妬すると思います、売れてる人以外は羨ましくないんです、僕。
――めちゃくちゃシビレました…!
渡辺 だから、羨ましさの極地にいるのは、やっぱりシショウなんですよ。あの人、ピン芸人としての六角形があるとしたら、全部最高なんですよ。ネタ・表現力・企画力……それでいて売れてるでしょ、すごいと思います。
ネタの分析力もあるし。R-1の予選前とかにシショウにネタを見てもらったりしたんですけど、すごく的確なんです。「ツカミが遅い。ピンなんやから、出てきてすぐツカまんと」って。たしかに、ピンだと説明がないんですよね、だから、そこは意識するようになりました。以前に、人気のあるパチンコ台のキャラクターの格好をしてネタをしたことがあったんですけど、それはめちゃくちゃ褒めてくれました(笑)。
――あははは(笑)!
渡辺 あと、単純にネタですごいなって思ったのは、世界のナベアツさんの「3」のネタ。あれは嫉妬っていうのもおこがましいですけど、やられた!って思いました。
現時点で年間100万プラス! 渡辺の馬券術
――今回、11年ぶりになりましたけど、定期的にライブをやっていってほしいなと思ってます。
渡辺 ありがとうございます。でも、漫談って自分でしちゃったんですけど、難しいんですよ(笑)。正直、トークっぽくしたらできちゃうんですけど、それはしたくないので、自分で自分の首を絞めている感じです。作り込んだものを見せなきゃいけないけど、あまり作り込み過ぎてもウケないし。大変ですけど、久々に楽しい気分を味わってますよ。
――では最後に、今後の渡辺さんの野望を、芸人としてとプライベートの2つを聞きたいです。
渡辺 まず、芸人としては売れたいですね。芸人って売れてないとバカにされますから。あと、せめて売れている芸人に存在を認識して欲しい。同業者に知ってもらわないと、いくら劇場でウケてるって言っても、芸人って名乗っちゃいけないんじゃないかと思っていて。だから、この単独ライブを足がかりに、露出を増やしていければいいなと思います。
――僕もそれを願ってます。
渡辺 で、プライベートで言うと、競馬の年間収支300万! これですね。
――(笑)。ちなみに、9月時点ではどれくらいの収支なんですか?
渡辺 今は、プラス100万くらいですかね。
――え、すごくないですか?
渡辺 3年くらい前から馬券の買い方を変えたんです。そのときのヴィクトリアマイルというG1レースで一番人気だったミッキークイーンを本命にして、そこから馬連を買っていたんですけど、外れたんです。で、終わったあとに、“待てよ、これ5000円買ったけど、当たったとて、2万くらいにしかならないな”って気づいたんです。で、そこから一番人気は買わない、単勝を買う、頭数を絞る、これでわりと劇的に変わりました。その前の年、年間で600万くらい負けていたんですよ(苦笑)。
――えー!!!
渡辺 それも大きいですね、この競馬の仕事を一生の仕事にしていきたい、でもこのままのペースでやっていたらもたねえぞって。馬券力を上げないと、競馬ファンの方々も認めてくれないなって。そこからは大きく負けることはなくなりました。
――よかったですね。じゃあ、ここから年末に向けて、あと200万勝ちたいですね。
渡辺 そうですね、どこかでドカンと当てないと……。僕の人生の目標が、一生キリギリスなんです(笑)。
――あはははは! 素晴らしい(笑)
渡辺 いまだに阿佐田哲也先生を崇拝しているし、ターザン山本さんを尊敬している。だから、そういう人生を歩みたいんです。あ、でも、家族も持ちたいですね。
――言ってることがメチャクチャですよ!(笑)
渡辺 (笑)。でも、それこそ結婚してお子さんもいるのに、それを感じさせないシショウは、すごくいいなと思いますね。ハリウッドザコシショウは、やっぱり僕の中の理想形の芸人です。
2022年10月4日(火) 東京 座・高円寺2
19時00分開場/19時30分開演
出演:キャプテン渡辺
チケット料金/席種
前売券:3500円(税込)・当日券:3800円(税込)/全席指定
※未就学児童入場不可
主催・企画・制作:ソニー・ミュージック アーティスツ
お問い合わせ:ソニー・ミュージック アーティスツ owarai@sma.co.jp
チケット一般発売日:チケットぴあで発売中
※Pコード:514-717
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/captainwatanabe/
(先行・一般発売共通、パソコン・携帯電話・スマートフォン共通)