HELLO!風の時代に舞い降りました。風野又二朗です。
風野は、ラジオが大好きです。このコラムでも数回ラジオ愛については語って参りましたが、風野はラジオが大好きなんです。
そもそも、風野又二朗が誕生したのも、ラジオ番組でしたし。いや、ごめんなさい。とっくにね、もちろんその前から、生まれていたんですけどもね!世間に出てきたというところでは、風野又二朗が誕生したのはラジオ番組でした。
そんなラジオLOVEな生活は日々続いていて、今も色んなラジオ番組を聞いています。
わざわざ、radiko(ラジコ)※のタイムフリーで聞く番組もいくつかあって。
※radikoというアプリをご存知ない方もいっらしゃるんじゃないかと思って解説します。ラジオをネットで聞くアプリです。リアルタイムはもちろん、過去1週間分のラジオ番組も聞けるという、ラジオ好きには無くてはならないアプリです。
風野のイチオシ。めっちゃオススメなラジオ番組は、『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』です。
脚本家の宮藤官九郎さんがパーソナリティの番組で、毎回色んな職種の方がゲストで出てきて、その職種ならではの愚痴を話す番組なんですけど。これが、めちゃめちゃ面白いんですよ。
別の職業の方の愚痴って、普段なかなか聞く機会無いんですけども。言ってしまえば、喋りのプロではない方達の愚痴を、宮藤さんが絶妙な返しや相槌で面白くしてくれるんです。
印象に残っているゲストは、スーパーの店長さん数人が出てきた回です。パートのおばちゃん同士が揉めていた、とか。ある日、バックヤードでパートの女の子が泣いていた、とか。バレエダンサーの愚痴は、必ず姿勢が良いですね!と言われるだったりとか。まさに小さな事を話していく、これが本当に面白いです。
ゲストは必ず「宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど」と言ってから、愚痴エピソードを話すのですが、これがとっても良くて、解決できる訳でもないし、大きな問題にしたいかというとそうでもない。誰かに言いたいけど、知り合いには言いたくない。まさに、それが愚痴なんですよね。
愚痴という、一見ネガティブに感じる事を宮藤さんの会話力と番組の構成で明るく運んでいく。本当におすすめの番組です!
そう。ラジオの良さはここにあるよなあと思います。
テレビでは絶対に成立しない企画も、ラジオならできる事はたくさんあって。こうやって、愚痴を話す番組も、出演する皆さんはイニシャルで登場するのですが(風野なら、K野)、声だけだから出演する方もハードルが下がりますよね。
テレビでイニシャルでモザイクかけたら、なんかね、危ない人が出てきたって感じになりますもんね。こういう演出に関わる印象一つとっても、ラジオはできる事が多いし幅があるように思います。
あと、一番、ファンに寄り添うメディアであるなとも思います。リスナーとの距離が近いというか、メールなどですぐに反応があるし、芸能人よりも、そうではない人たちへのスポットが当たった企画が多いのも魅力的です。
そんな中、先日、風野の生活の一部となっていた番組が終わりました。J-WAVEでやっていた、『GROOVE LINE』という番組です。
パーソナリティのピストン西沢さんが、月〜金の夕方の数時間を生放送で、(途中で時間帯は若干変わりました。月〜木になった)24年半やられていたラジオ番組です。
24年半ですよ!
風野これ、本当に聞いてました。ずっとずっと聞いてました。毎日聞けた訳ではないですが、気がつけばこれをずっと聞いてました。特に車の移動は必ずラジオなので、夕方乗っている時は必ず。いつも明るくテキトウに振る舞うピストンさんの言葉に、何度も心を軽くしてもらいました。
そんな番組が、笑っていいとも!みたいな存在だった、そんなラジオが終わってしまいました。
お会いした事はないですが、24年半聞いてきた声ですから、親戚のおじさん、いや、なんか友達のおじさん、いやなんだろ、分からないけど、ずっと特別な存在でした。
ラストウィークのゲストの豪華さもびっくりしましたが、最終回、本当に一番最後。ラスト15分でブースから消えて、最後の挨拶が録音だったのは本当に驚きました。
24年半、生放送にこだわってやってきた人の最後の挨拶が録音って、どんだけお洒落なんだと思いました。泣いた。泣いてしまいましたよ。
ラジオは、テレビより見えないはずなのに、テレビより温度が伝わってくる時があって、やっぱり素敵なメディアだなと思ってます。
いつか、また、縁があれば、ラジオに挑戦してみたいなと思います。
それでは、また、風の吹く日に。