マイケル・ジャクソンよりさんまさん!

――ライブの話をお伺いしたいんですけど、ひとりでできるもんさんとツアーをやられる、というのもすごいなって思いました、ずっと2組を見てきただけに。

※エグスプロージョン× ひとりでできるもん 20th Anniversary LIVE TOUR 2022 「COCKTAILS」

まちゃあき 数年前から一緒にライブをやってはいるんですけど、たしかにおっしゃる通り、不思議だなと思いますよ。1回離れて、正直ムカついた時期もあるけど、でもこうやって助けてもらって。なんかお互いを理解するとか、そういう生意気な言葉じゃなくて、時間をかけて、人が染みてきた感じ、おでんで言うと“しゅんできた”感じですね。

よしお そうですね。あと、やっぱり僕らのライブって、お客さんと一緒に踊って、声出してっていうのが真骨頂なんですよね。

まちゃあき そうそう。一時期に比べるとちょっとずつ良くなってますけど、でも全然100%じゃない。だから、まだ楽しみがたくさん残ってるって思ってます。ライブのことはファンのみんなと遊ぶとか、祭りって呼んでるんですけど、もっと楽しめるんじゃないかなと思ってます。

よしお 今はとりあえず火を絶やさないように。僕らが楽しむのも大事だけど、少しでもファンの人たちと共有できる回数を重ねていきたいなと思いましたね。

まちゃあき そうだね。

――今回でひとつ大きな節目を迎えましたが、まだエグスプロージョンとしては全然高みを目指していってほしいなと思ってます。お二人がこれから挑戦してみたいことはありますか?

まちゃあき 全部オリジナルの楽曲で舞台をやってみたいですね。二人でやれることって必然的に限られてきてしまうし、自分自身も同じことだと飽きてしまうのもあるし。

――なるほど。たしかに違う方が入って、というのもワクワクはしますね。でも、エグスプロージョンのお二人でやれることっていうのも、もっと突き詰めていただきたいなというのもあります。

まちゃあき ありがとうございます。基本的には食わず嫌いせずに、やれることはなんでもやっていきたいなと思います。強いて言うなら、楽しいと思える、テンションの上がるものをやっていきたい。それが例え苦しいステージだったとしても、そっちのほうがエグスプロージョンには合ってると思います。

よしお そうですね、同じ気持ちです。

――ちなみに、海外展開などは…? エグスプロージョンのネタって、めちゃくちゃグローバルだと思うんですけど。

まちゃあき いやこれ、語弊が出るかもしれないんですけど、海外より日本のまだ行けてないところで沸かせたいって気持ちのほうが強いですね。よく「海外展開すれば」って言われるし、実際に海外でライブしたときもすごく楽しかったし、反響もあったんですけど、僕らは虎視眈々と海外を狙ってるっていう感じではないですね。

――たしかにお二人を見ていると、そういう海外でバズらせてやろう、みたいな野心は感じないなと思いました。

よしお オファーを受けたら、もちろん全力でやりますけどね。やっぱり、まず目の前の人を楽しませたいってところに帰結するかもしれないです。

まちゃあき うん、そうですね。ダンスやってる人って、マイケル・ジャクソンを神みたいに扱っている人が多いんですけど、僕ももちろん大好きなんですが、マイケルと明石家さんまさんだったら、マイケルを跳ねのけてさんまさん選んじゃうんで(笑)。

 

プロフィール
 
エグスプロージョン
ダンス番組「スーパーチャンプル」で初代殿堂入りを果たす元祖エンタメダンスユニット。2012年のチーム結成10周年ツアーを成功させ、その後、毎年ツアーを行う、ストリートダンサーでは異色のライブダンサーでありながら、森山直太朗などのアーティストや芸人への振り付け・ダンス講師をはじめ、役者としての芝居出演、イベントMC、小中学校でのダンス講師もこなすマルチダンサー。
〇【セルフカバー】『本能寺の変』2022年ver.踊る授業シリーズ