信頼できる情報サイトかどうかを見極める

最も重要なのは、信頼できる情報ソースを見極めることでしょう。

そのためには、虚偽を含んだものやあからさまに宣伝ばかりのものは、まず信頼性を疑ってみるべきです。とはいえ、そういった悪質な情報ページほど検索キーワードで上位に表示されるように工夫されていたり宣伝手法が巧みだったりするため、見極められずに利用してしまいがちです。

そのような悪質サイトの問題で思い出されるのは、株式会社DeNAが運営していた医療系のまとめ情報サイト「WELQ」のスキャンダルでしょう。

最大の問題は、医療系情報であるにもかかわらず、ほとんどの記事が医師や医療関係者による監修がされていなかったことです。医療の知識がまったくないアルバイトの人やクラウドソーシングで集められた人たちが他のウェブサイトなどから情報をコピーし適当に編集しただけというひどいものでした。もちろん著作権など完全に無視です。

こんなサイトの情報を参考にした人のなかには、ひょっとしたら体調が悪化した人や亡くなった人もいるかもしれません。その意味では、この事件は本来なら刑事事件として扱われるべきでしたし、DeNAは倒産に値するようなきわめて不誠実で重大な過ちをおかしたと強く思います。

ブロガーやインフルエンサーは信用できる?

一方で、利用者側も情報サイトや情報そのものの真偽を見極める目を養うべきだと思います。大量の情報が氾濫している社会において、デタラメな情報サイトから自分の身を守るのは自分自身しかないのです。

そのほかジャーナリストやブロガー、個人事業主、YouTuberなどはどうでしょうか。実名で活動しており、なおかつその人が発信する著作やブログ、動画などがある程度評価されているのでしたら、信頼する情報ソースに入れてもかまわないと私は考えます。

ただし注意すべき点は、その人が特定の政治団体や大手企業から金銭や物品などの謝礼を受けていないか、倫理的に問題がある内容を発信していないか、金融や医療などに関する規制違反をしていないか、という点です。

近年は一部のブロガーやYouTuberが、金融規制違反となるものの勧誘を堂々とやっていたり、ねずみ講まがいのことをやっていたりするので注意が必要です。

スポンサー名を堂々と公表している、さらに法律違反が疑われるインフルエンサーはまず信用してはいけません。読者や視聴者に対して説明責任がないということだからです。