「これ絶対当たる!」と思った話がまさかの・・・
――4コマ漫画が完成したら、松本さんたちに一度見ていただくような形を取られているんでしょうか?
福田:そうです。毎回LINEのグループに投げています。「これ、〇日の投稿分です 」って言って。ほぼ無反応なんですけど(笑)。たまに誤字脱字を見てくれるくらいです(笑)。
松本:最初のほうは、ネームの状態で「こっからどうしよっか」みたいな相談があったんですけど、最近は完成状態で上がってくるんで、もう変更なんかかけられない(笑)。あっても「この言い回しだけちょっと変えてほしい」くらいの変更ですね。
――松本さんは自分が出したネタが4コマ漫画になってくるのって、どういうお気持ちですか?
松本:あんまり僕のネタ、採用されないんですよ。僕が面白いと思ってることが、ちょっと4コマでは伝わりにくいみたいで……(苦笑)。まあ僕も、そんなに現場には出ていなくて、設計のほうをやっているので。現場に出ている従業員の方がいろいろな話を持っているし、ネタの新鮮度も違いますね。
僕が「これ絶対当たる!」と言ったのが、芸能人の滝沢カレンさんが電撃入籍したという話。お相手の方が建築関係って出たので、「これ漫画にして!」と言って、次の日ぐらいに投稿したんです。
福田:正直、僕はちょっと渋っていたんですよ。「悪くないけど別に急いでやらなくてもええやん」という感じで。でも松本が「いや、これはバズる! 頼む!」と言ってきたので、そんなに言うならと思い、急いで描き上げたのですが……(笑)。
――これ以上は聞かないことにします(笑)。
下町だからこそのご近所付き合いと人情
――時々お話に登場するご近所さんなどからは、どういった反応がありますか?
松本:たまに出てくるパーマのおばちゃんは、会社の前にある居酒屋の人なんですけど、Instagramのこと知らないです(笑)。
福田:言ってもないです(笑)。
松本:あのおばちゃんも本当に個性的で。2日に1回はご飯を持ってきてくれるんですよ。「お昼によかったら、これ食べな」って。僕らがちゃんとご飯食べれてないんじゃないか? と勘違いされているのか(笑)、鍋いっぱいに味噌汁10人前くらい作ってくれるんです。めちゃめちゃうれしいですよ。
下町にあるので、人情というか温かさがありますよ。僕らは食事のお礼に、おばちゃんのお店の修繕をするとかね。お互いに助け合っています。
――最初の頃の投稿で、アクリルスタンドを作ったみたいなお話がありましたよね。
松本:そうですね。「僕ら普段こういう仕事してないんで、予算とか言わんといてくださいね」ってちゃんと言ったんですけど、知らない焼肉屋さんから、いきなり「アクリルスタンド作って欲しいんです 」とかいう依頼もあってハラハラしました。「あれ? おばちゃん言うてへんか?」って思っています(笑)。
福田:でもたしか、そのアクリルスタンドがきっかけで、ご飯以外にもさらに持ってきてくれる物が増えたんじゃなかったっけ?
松本:増えた増えた。最近は子供服までくれます(笑)。