最高の仲間に支えられドラマ以上に仲のいい現場

――なにわバードマンの皆さんは視聴者が見ても、とても素敵なチームに見えるので、リラックスして、つい素が出そうですね。

都仁 本当に最高の仲間たちなんです! ドラマでもかなり仲の良さが出ていると思うのですが、実際はあの3倍ぐらい仲が良くて、楽しかったです。役者さんたちの和気あいあいとした空気が、演技にいい感じに出ているのかなと思います。とても今回初めて出会ったメンバーとは思えませんでした。それがサークルの良さに通じているのかなと思います。

▲朝ドラ『舞いあがれ!』では実際の学生生活とは違った楽しさも経験

――しかも、トラウデンさんは現役の大学生ですしね。

都仁 僕は佐伯と全く同じ年齢だったので、ドンピシャでした。なかには学生の年齢にあたる方もいらっしゃいましたが、大学に通いながら撮影している特殊な状況にあるのは僕だけです。そのため、皆さんからいろいろ聞かれることはあったのですが、残念なことに僕は遊ぶ系の大学生ではなくて、勉強する系なので、参考になるような答えを持っていなかったんです。

サークルにも入っていないですし、勉強以外の時間は仕事と趣味の時間に使っているので、大学関連で話せることがなくて。そこがもう少し共有できていればと思いました。

――大学と俳優業の両立は大変ではないですか。

都仁 最近は少なくなってきたのですが、春くらいまではオンラインの授業が多かったり、撮影休日がちょうど必修科目だったりして、これまでひとつも単位は落としていません。大学で心理学を専攻した理由がいくつかあるのですが、そのひとつが演技に通じるものである点。僕は表現で伝えられることに重きを置いているので、同じぐらいの熱量で仕事と勉学に取り組んでいます。

本当に勉強が好きで大学に通っていますし、仕事も本当に心から楽しめています。僕にとっては分かれているものではなく、どちらも自分にとってやらなければいけない、そして楽しい、やり甲斐のあるものという位置づけです。朝早くから10時間くらい撮影して、その後、ホテルに戻って、パソコンで授業を受けることもありましたが、どちらもリラックスできています。

そのぶん、めっちゃ寝るんです(笑)。ちゃんと8時間寝ないと、頭が働かないので、睡眠時間は確保するようにしています。大学の周りの友だちにも助けられていて、どうしても出られない授業は資料をもらったり、教えてもらったり。今学期は学校に通えているので、今度は僕がサポートして、恩返ししたいと思っています。

▲現在大学では心理学を専攻。学業も仕事も全力で挑む