怪人たちと対面するのは楽しかったです!
――特撮ドラマならではの苦労もあったかと思います。
平澤 現実にはない世界線で起きることを、自分の中でリアルにしていく作業をするために、自分の想像力が試されるというのは、特撮ならではの難しさであり、楽しさだと思います。
あとはアクションシーンです。葵は作中でカマキリ怪人にされてしまうのですが、手がカマキリの状態でのアクションシーンは初めての経験でした(笑)。練習のときに、アクション部さんが段ボールでカマを作ってくださって、それを手に持って練習しました。カマの分のリーチを意識して動くようにとか、そういう特撮ならではの動きは、とても新鮮でした。
――へえ~、それは興味深い! 他にも撮影に関してエピソードがあったら教えてください!
平澤 第8話で、三浦貴大さん演じるビルゲニアと対峙するシーンは印象深いです。撮影が順撮りではなかったので、その日が初めて三浦さんと共演する日でした。初めましての状態で、かなり激しいアクションシーンの撮影だったので、すごく記憶に残っています(笑)。でも、撮影前に「遠慮なしで来て」と言ってくださって、いろいろお話ができたので、そのおかげで良い関係性ができたように思います。それ以降、その関係性をもって撮影に臨めたので、気持ちがとても楽になりました。三浦さんも「あのシーンが最初で良かったよね」とおっしゃっていました(笑)。
――作中にはたくさんの怪人が登場しますよね。怪人のビジュアルについてはどう感じてました?
平澤 ぱっと見は少し怖いかもしれませんが、よく見ると可愛いんです(笑)。目がまん丸だったり、毛がモフモフしていたり、色味が可愛らしかったり。毎回いろんな怪人と対面するのは、すごく楽しかったです!
――これから見られる方に向けて、見どころを。
平澤 見どころはたくさんありますが…! この作品は、“正義”と“悪”がはっきりと描かれていなくて、それが“悪”だと強く批判することが、見方を変えれば、それが“悪”になりうることもあるのだな、と考えさせられる作品だと思います。登場するキャラクターが、それぞれの“正義”を信じ、貫きながら成長していく姿、そしてそれぞれがどんな結末を迎えるのか、ぜひ注目して見ていただけたらと思います。
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