かりあげクンとヒロイン・彩花の恋の行方も注目ポイント!?

――一方で、樋口さんが演じる清水彩花は、かりあげクンと同じほんにゃら産業営業部の新人派遣社員というポジション。原作にはないキャラクターですね。

樋口 そうなんです。これまで原作を読み込んできた方からしたら違和感なのかな? という不安もありますが、このドラマは昭和の時代から始まった漫画『かりあげクン』の令和版という側面もあります。彩花は令和を生きている今の皆さんの感覚に沿っていく、という意識をもって演じたので、見ている方が彩花に感情移入してくださったらいいなぁと思っています。

 

――樋口さんから見て、彩花はどんな女性ですか。

樋口 突拍子もないことをするかりあげクンや、周囲の人に対して初めから苦手意識を持つのではなくて、“どういう人なんだろう”と興味を持っていくのが彩花です。私もそういう部分があるので共感しましたし、対人関係という部分においても、すごく大事なことなんじゃないかと思いました。

――それこそ、『教場Ⅱ』の現場で和ませてくれた戸塚さんに対する樋口さんの反応に相通じるところがあるのかもしれませんね。

樋口 確かにそうですね!! “戸塚さんは、どうしてこんなに面白いんだろう”というところから始まっていますから。

――“え、何この人”ってならなかったところに、樋口さんと清水彩花との共通項があるというか。

樋口 こんなに面白い戸塚さんを拒絶しちゃう人なんているんですかね?

戸塚 普通にいると思う。だから、毎回賭けだと思ってますから。興味を持ってもらえるか、それとも引かれてしまうか、リアルの対人関係でもギリギリのところを攻めてますよ。

――かりあげクンを演じる戸塚さん、そしてヒロイン役の清水彩花を演じる樋口さん、それぞれに役どころに近いマインドをお持ちで、ドラマのスタートがさらに待ち遠しくなりました。最後に改めて、『ニュースクランチ』読者の皆さんにメッセージをお願いします。

樋口 かりあげクンや、野口(かおる)さん演じる係長、(岩井)ジョニ男さん演じる課長が、どこか昭和な雰囲気や考え方を持っているなか、私が演じる彩花は現代の感覚を大切にしているところがあるので、その対比を楽しんでもらいたいです。最初は変に思っていたかりあげクンに彩花が次第に惹かれていくところも、ぜひ注目してもらいたいです。

戸塚 かりあげクンは原作同様、一切表情が変わらないんですよ。無表情だから感情もないのかと思いきや、喜怒哀楽はきちんとある。演じながら、心の中では叫んでいますから。これは喜んでる顔なのか? あれは同情してる顔なのか? そういうところを見てほしいです。

 

【ドラマ情報】
 
ドラマ「かりあげクン」
2023年1月7日(土)スタート 毎週土曜日・夜11:00~放送(全12話)


【放送局】 BS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)
【出演】 主演:戸塚純貴 樋口日奈、岩井ジョニ男(イワイガワ)、野口かおる、大水洋介(ラバーガール)、温水洋一
【原作】 植田まさし「かりあげクン」(双葉社「月刊まんがタウン」「週刊大衆」連載)
【シリーズ構成】橋本尚和(ヨーロッパ企画)
【脚本】 ヨーロッパ企画(橋本尚和・黒木正浩・小林哲也・中田歩・永野宗典)、新井友香
【脚本協力】 上田誠(ヨーロッパ企画)
【監督】 長部洋平、小村昌士
【プロデューサー】 長原竜也(BS松竹東急)、代情明彦、芝村至、黒澤優介
【編成】今井悠也
【製作】BS松竹東急 AOI Pro. BS松竹東急ドラマ
公式Twitter:@BS260_drama