(かりあげ)正太は俺の分身です!

――『かりあげクン』の原作は4コマ漫画で、ドラマとは違うのでどんなふうに仕上がっているのか、期待している読者も多いと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?

戸塚 4コマ漫画の『かりあげクン』って、風刺が効いたシニカルな笑いが根底にあるというか、ストーリーの根底にブラックジョークの精神が存在していると思うんですよ。ドラマ版でも、そこはしっかり踏襲しながら、4コマ漫画には描ききれないような背景だったり、人物関係という要素を感じてもらうことができると思うので、そこは注目して欲しいポイントですね。

樋口 4コマ漫画は起承転結がハッキリしていて、わかりやすいという特徴があると思うのですが、そこはドラマにも共通しているのかなと思います。一話完結なので、途中から見ても楽しめますし、どこからでもスッとドラマの世界に入れる。

戸塚 漫画『かりあげクン』の一番大きな要素として、“かりあげクンがいたずらして課長に叱られる。でも、そのいたずらは気が利いていて、見ている方は思わずクスっとしてしまう”というものがあると思うのですが、これはドラマ版でも核になる要素で、毎日働いていて大変な皆さんのストレスのはけ口になるというか、ささやかなカタルシスになってくれたらいいなという思いでいます。

――“いたずら”というフレーズで思い出しましたが、『教場Ⅱ』の現場でのエピソードをお聞きするかぎり、主人公のかりあげクンと普段の戸塚さんは、けっこう似通った部分をお持ちなのかもしれないですね。

戸塚 まさにその通りで、いたずらをするっていうこともそうですし、あとやっぱり、自分のするいたずらに関して妥協を許さなかったりとか、時間をかけてでも仕掛けを作ったりとか。自分も演じていたりして監督、スタッフさんとかが想像してないこととか、ちょっと変わった違ったこととかをして困らせたりっていうのは、けっこう仕掛けるのですが、適当にやるのではなく、やるなら徹底的にというのが、かりあげクンのマインドにもある気がしていて、そこはすごく共感します。ある意味、かりあげクンは僕の分身ですね。

 

――まさに、(かりあげ)正太さんを演じるために生まれてきたような……。

戸塚 正太って言われたの、取材を受けているなかで初めてです(笑)。「正太さん」って言われて、“あっ、俺か!”という新鮮な驚きが(笑)。

樋口 おもしろ過ぎる(笑)。

戸塚 “正太は俺の分身”。これ、ぜひ見出しで使って欲しいです(笑)。

――わかりました(笑)。

戸塚 でも正太って、ただ単にいたずら好きというわけではないんですよね。“この人だから、こういういたずらをしよう”って考えながら仕掛けている節があって。誰よりもその人のことを知っていないとできないことなので、普段から人のことを観察しているし、人の気持ちがわからないとできないことだったりするので、正太のようになりたいという気持ちもありますね。