あけましておめでとうございます!今年も宜しくお願いします!!

Hi!皆さん、こんにちは。風野又二朗です!2023年も宜しくお願いします!

年末年始はどう過ごされていましたか?今年は、実家に帰ったYO!という人も多いんじゃないでしょうか。風野は、ロサンゼルスに帰ろうかなあと思いつつ、日本で忙しくて見れていなかった、映画やドラマを一気見しました!

なんか、年末の雰囲気って良いですよね。今年も、色々あったけど、振り返ればこうして生きている訳だから、良い一年だったなあなんて振り返りつつ。

年始の雰囲気もまた良いですよね!テレビもほとんどの番組が生放送で、正月の日の出中継から始まり、箱根駅伝を見ていると、正月だなあと思います。

街に出れば初売りがあって、福袋であるとか、正月らしさが全開に広がっていて良いですよね。

今年は、卯年ですから、ピョンピョンと跳ねながら、一年を過ごしていきたいですね。飛躍の年にしたいです。

▲風をあつめて、巻き起こす

昨年、劇場で観た映画でいうと、冬映画は話題作がたくさんありましたね。『SLAM DUNK』は風野の青春を刺激しまくりでしたし、『すずめの戸締まり』も良かったです。配信で言うと『First Love』もまた話題になりましたね!

よく一緒に仕事している木戸大聖くんの、色んな一面を見る事ができて嬉しかったです。

そんな中で、一つだけ異質だったというか、他のどの作品とも違う。違った意味で迫ってきた作品が、『ワカンダフォーエバー』でした。

タイトルは見かけたよ!って人もいますかね。あるいは、劇場でみた方もいらっしゃると思いますが、これは、風野が常に推している MARVELシリーズの中にある『ブラックパンサー』シリーズの続編です。

すでに、単独では1本上映されていて、他のMARVELシリーズにもブラックパンサーとして出演していましたから、かなりの人気キャラクターでした。

因みに、ヒーロー映画として初めてアカデミー賞の作品賞にノミネートされるなど、その作品性も高く評価されていたシリーズだったのですが。

2020年に、ブラックパンサー役を演じていた、主演のチャドウィック・ボーズマンが癌で亡くなってしまいました。世界中のファンの皆さんが感じたように、僕にとって本当に悲しい出来事でした。

まだ43歳で、本当に若すぎる。まだまだまだ、これからやりたい事がいっぱいあったはずなのに。本人が1番悔しかっただろうなと思うと、胸が張り裂けそうな思いでした。

そんな中、すでに発表されていた、ブラックパンサーの続編が、この冬公開された『ワカンダフォーエバー』です。

MARVELは、常に何年か先まで、いつ頃どんなタイトルの作品を公開するか発表するのですが、今回の作品も、仮タイトルで「ブラックパンサー2」として、すでに発表されていました。

『ブラックパンサー』では、ワカンダという国で、彼が王様になるまでが描かれていました。そしてこの続編はどうするんだろと思っていたんです。誰か、別の俳優を立てて新しいブラックパンサーを出すのかとか、色んな事を考えていたのですが。

出来上がった作品は、風野の想像を越えていく、本来そんな角度では作られないところから生まれた作品でした。

ここからは、ほんの少しだけ、これを聞いても作品全体の印象には影響しない程度の事を書きますが、とても気になるから、先に『ワカンダフォーエバー』を見たい!という方は、ここでスクロールを止めてください。

今回の作品では、しっかりと現実で起きたことが脚本に反映されていたんです。つまり、彼はいなかった。いたけど、亡くなってしまった存在として、物語が始まっていったんです。

こんな事は本来ありえません。あくまで、作品はフィクションですから、特にヒーロー作品ですから、原作のある、MARVELという大きな壮大なプロジェクトの中で、何年先まで展開が決まっている中で制作されていくものなので、こんな事はありえないです。

でも、この作品では、今回この出来事を反映しました。おそらく、色んな議論があったかと思うのですが、スタッフ、キャスト一同が彼を愛し、ブラックパンサーを愛していて、そして、僕ら観客をも愛して信じて作ってくれたんだなと思いました。

出演されていた俳優達は、元々めちゃくちゃ上手な人たちでしたが、この物語の下敷きにある出来事と、実際に起きた出来事が一緒だったからか、お芝居なのか、なんなのか、分からない気迫のようなものを感じました。

まさに、彼らにしかできないやり方で、作品にする事で弔いなのかなとか、そんな事を思いました。今まで、数々の名優たちがこの世を去りましたが、このようなタイミングで、このような事が起きたのは聞いた事がなかったし、見たことがありませんでした。

チャドウィック・ボーズマンという素晴らしい俳優が、彼の人柄と功績と、周りの努力が、これをそうさせたんだと思います。

作品は本来、見ている観客のものだと思ってます。それは、作る側ならそういう思考で作っているはずです。ですが、今回は、この作品だけは、チャドウィック・ボーズマンに見てもらいたかった。

彼がいなくなってしまったからできた作品なんで、彼がいたらできなかった作品でもあるんですけど、本当に彼に見てもらいたかったです。

チャドウィック・ボーズマンさん。あなたがこんなに愛されていた事が、世界中のファンに届いた事が伝わったらいいなと思って書きました。天国から検索して、翻訳して、見てくれないかな。

あなたは出てこないのに、ずっとあなたを感じる作品になってました。本当にすごかったです。

2023年の一つ目のコラムとして、相応しいのか悩んだのですが。エンターテイメントの世界で働く人間として、せっかく生まれてきて、命があって、できる事があるなら、毎日を大切にしっかりやっていこうと決意を新たにしたので、書きました。

今年も、色んな作品にチャレンジしていきます。一つ一つ思いを込めて丁寧にやっていきます。

今年も宜しくお願いします!!!

それでは、又、風の吹く日に。

『風をあつめて、巻き起こす』は、次回1/20(金)更新予定です。お楽しみに!!