仕事上の悩みは、仕事のノルマ・人間関係・タイムマネジメントなど、いろいろありますが、これからの季節は新生活が始まり人事異動などもあるので、今後のキャリア形成について考える人も多いのではないでしょうか? 課題解決コンサルタントの阿比留眞二氏が、自分と向き合う方法を教えてくれました。

※本記事は、阿比留眞二​:著『紙1枚で仕事の課題はすべて解決する』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

仕事上の悩みはポジションによっても違う

リーダーの悩み

リーダーは一社員として仕事を進めることが許されません。

ポジションによって違いはありますが、チーム・部署・会社を動かし、継続して結果を出していくことが使命になります。

ここでは、部長以下の役職者をリーダーと設定してお話ししていきますが、上と下の板挟みになって悩みを抱えています。

上からは難しいノルマを課され、下には教育をしなければならない。人をうまく動かさなくてはいけません。

プレイングマネジャーなら、自分の仕事もあります。

リーダーは、いろんな仕事をしているから、時間も不足してしまいがちです。

ベテランの悩み

入社3年以上のベテランも悩みを抱えています。

新鮮味がなく、仕事がマンネリ化する時期です。仕事をする理由が、生活するためになっている人も多いものです。

「仕事なんてこんなものだ」と固定概念が生まれ「これをやればいいんでしょ」という感覚が刻まれています。

人間関係にも慣れが生じており、関係が良くない人とはうまく距離を置き、改善することを積極的にしなくなります。

本当は、関係が良くない人でも、自分の成長のためのキーマンなら、強い関係をつくらなければならないにもかかわらずです。

やりがいがなくなり、どんどん会社に行くことが面倒になります。

仕事の質も低下してくることがあります。いい意味でも悪い意味でも手を抜くコツをつかみ、それだけにベテラン社員同士にどうしても格差が生まれ、他者との比較で自分のレベルの低さに悩むこともあります。

また、中堅になると意図せず仕事で抜擢されることもあります。抜擢されたからと、しかたなく頑張り、荷の重さで潰れる人もいます。

新人の悩み

入社3年以内の新人は、社内外の人々との年代の差から、コミュニケーションがうまくいかないことが多くあります。

仕事の悩みで言えば、どうすればいいのかわからない部分も多々あり、ひとりで悩んでいる時間が多かったりします。生産的に行動できず、評価を高められない悩みを抱えます。

新人は段取りがわからなかったり、仕事のやり方がわからなかったりと悩むのです。

▲仕事上の悩みはポジションによっても違う イメージ:takeuchi masato / PIXTA

年代ごとに、ポジションごとに、社会人は悩みを抱えながら仕事をしています。

だからこそ、課題解決の技法を知り、悩みを解決しましょう。課題を設定できると、自主的に仕事をすることができるようになるので、楽しみながらモチベーションを高く保つことができます。