シネマクラブ・BABI 〜ホラー編〜
みなさん、子供の頃はどんな風に時間を過ごすのが好きでしたか?
私はテレビにもアニメにもあまりハマらなくて、唯一好きだったのがセーラームーンくらい。小学校低学年で、いよいよアニメにも興味がなくなって、ドラマもたまに『池袋ウエストゲートパーク』を見るくらいでした。
お父さんと住んでいたけれど、普通の親子より一緒にいる時間が少なかったと思います。だから、幼かった私はとにかく暇! 当時は、ネットやスマホで観られる動画コンテンツがほとんどなかったし、TSUTAYAも身近じゃなかった時代。
私の暇つぶしといえば、元祖TSUTAYA的なスポットだったレンタルビデオ屋さんへ行って、ビデオを借りて家で観ることだけでした。
宝探しのためにエロ魔界へ
暇、暇、暇。その隙間を埋めるために、家を飛び出してレンタルビデオ屋さんへ。一緒に行くのは、もちろんゆきよ。
当時のレンタルビデオ屋さんは、店の奥のほうに暖簾の掛かった入口があって、それをくぐると18禁のAVコーナーが広がるという魔界構造に。私とゆきよの本心は、どうにかそこに辿り着いてAVを借りたい! という想いだったけど、当然、小学生の私たちには絶対に無理な状況でした。
そこで目をつけたのが、ホラー映画。
なぜなら、ホラー映画のほとんどの作品に、エロの要素が入ってくるからなのです!
・登場する学生のカップルは、ラブラブだからアレに持ち込もうとしがち。
・そのカップルが襲撃されるのは、隙だらけのあの最中のときだったりする。
・殺人鬼が女性を襲うタイミングは、シャワーを浴びているうしろから。
・女性がバラバラにされるときは、ほぼ裸のままなのでおっぱいもお尻も見える。
・女性が閉じ込められたり、縛られたり、見方によってはプチSM状態。
・逆に、何もされないのに登場する女性たちの服装が、ピタピタのタンクトップとか
肌の露出高め。
などなど。
そう、ホラー映画(R指定次第)であれば、小学生の私たちでもレンタルOKだし、合法的にエロを鑑賞できるだけじゃなく、観ているだけで勝手にエロを吸収することができる! という理由から、私たち的なトレジャーハントな感覚もありつつ、どんどんエログロのホラー映画が好きになっていったというわけです。