ホラー映画には未知なる可能性と夢がある
レンタルビデオ屋さんで、エログロのB級ホラー映画にハマっていった私とゆきよ。そのうちTSUTAYAが登場して、ホラーだけじゃなく一般的な話題作も観るようになっていきました。それでも、有名作品を1本、ホラー作品を4本、という割合でレンタルしていたかな。
映画鑑賞の勢いは止まらず、2泊3日で5〜6本をレンタルして、返却したらまた次の映画をレンタル。小学生から中学生の頃は、家でほぼ毎日6〜8時間は観ていたと思います。ホラー映画に関しては、本当にあ行〜わ行まで全タイトルの作品を観たかも、ってくらい網羅したはず。
最近は、Netflixを活用しているけど、新作がアップされたらすぐ観ちゃうので、ホラーやサスペンス系はもう観る作品がない! そのことがちょっと寂しい。いよいよ、どこかの国のユーチューバーが作った短編ホラー作品とかディグるしかないかな。
ちなみに、私にとってホラー映画における、好き・嫌い悪いの基準とは?
自分が好きなものってその時々で違うし、ホラーだからといってグロければグロいほど良い、ってわけでもないから難しいんです。
『スクリーム』みたいなザ・アメリカン・ホラーも好きだし、『ハイテンション』のような人間って怖いよね系も好き。『ミッド・サマー』みたいなサイコロジカルホラーや、『アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ』みたいなバイオレンススリラーとかも観るけど、良し悪しは作品によるかな?
ただ、悪魔オチの作品はあまり好きじゃないかもしれません。最初から悪魔払いに行くぜ!って感じのストーリーなら割り切れるけど、ぜんぜん関係ない感じで物語が進んでいって、最後に黒魔術でした……っていう展開は「あ、逃げられた…」って思う。
BABIのオススメは? とも聞かれるけど、その質問に答えるのも難しい。ホラー映画といっても、それぞれ好みが分かれるものだから。
例えば、驚くのは嫌いだけど、グロいのは大丈夫な人向けとか、ホラーは嫌いだけどホラー映画を観られるようになりたい人向けとか、そういう観点からチョイスするのは得意かも! だからレコメンダーや評論家というよりも、アドバイザーみたいな立場のほうが私っぽい感じがしています。
ということで、自称:ホラー映画アドバイザー・BABIが、ホラー映画初心者にオススメする作品があるとすれば間違いなくこちら。
それは『テキサス・チェーンソー ビギニング』です!
これは、私とゆきよのホラー映画の価値観を変え、本格的にホラー映画にハマったきっかにもなった作品のひとつ。
詳しいストーリーや内容はググっていただくとしまして(レコメンダーや評論家じゃないからね)、スプラッター系で設定もセリフもいいし、ホラーなのにオシャレでカッコイイ。当時、あまりにも好きすぎて画像をプリントアウトして自分用にTシャツを作ったくらいです。
BABIポイントとしては、おじいちゃんが殺人鬼に片脚を切られ、その後に容赦なくもう片方の脚を切られるシーン。ここで殺人鬼が脚を切った理由を問いただされ、それに対する答えが「バランスさ」と放ったひと言。
なるほど! バランスなのか……。
とにかく、このセリフのセンスに感動しちゃって、私とゆきよで感動まくって「完成度高っ!」って叫んだ1本です。なにより、「テキサス」に「チェーンソー」を合わせる語呂の良さよ!
基本的には、ホラーに限らず映画全般が好きなのですが、私にとってホラー映画は映画鑑賞しているというより、もはや生活の一部。なぜなら、ホラー映画って普通の映画よりも集中せずに観られるから。
スマホ触りながら横目で観ていても「ああ、やっぱりあいつ殺されたな」とか、次の展開が分かっちゃう。そんな気楽な感じで、BGM的な感覚で観られるところも好き。とくにB級ホラーは笑える場面も多くて、制作側も意図的に笑かしにきてるよね。そのスタンスも好き(笑)。
もちろん、お決まりの展開や一定のパターンが出尽くしているジャンルでもあります。それでも、アイデアさえあれば勝てる、そんな未知なる可能性をいつの時代も感じられるのが魅力だったりもします。
・『リング』→ テレビから人(貞子)が出てくる
・『着信アリ』→ 携帯に呪いの着信がくる
・『イット・フォローズ』→ セックスしたら呪いをうつされる
・『パラノーマル・アクティビティ』→ 監視カメラでリアリティを煽る
・『ムカデ人間』→ 人間と人間を口とア◯ルで連結させる
といった感じで、なにか面白い仕掛けがあれば有名な俳優が出てこなくていいし、低予算でも大ヒットが狙える。
たまに、自分でも作ってみたいな、と思って寝る前にいろいろ考えちゃうけど、オリジナルの設定がなかなか思いつかない……。深し!
とにかく、新しいアイデアを見つけたら、それが大きな価値になる世界。
ホラー映画には夢があるよね!