先日、新生森保ジャパンの初陣となる、親善試合が2試合ありました。相手は南米のウルグアイとコロンビア。

僕は自分が出演するライブがあったり、試合会場が大阪で遠かったりしたので、どちらもテレビ観戦となりました。

そんなわけで今日は! 個人的! 代表に呼んでほしい選手を紹介します!!

Jリーグ王者 横浜F・マリノス不動の左サイドバック

2022カタールW杯のメンバーから、まずは継続路線となった森保ジャパンに今後呼んでほしいと思った選手を、戦術面・将来性・メンタル面・ブレイクという4つの要素で、紹介しようと思います。

まずは戦術面。

今までと変化があったのは、攻撃の組み立てにおいてサイドバックが内側に入って攻撃を組み立てる「偽SB」という配置に挑戦していたことです。

右サイドバックの菅原由勢選手(AZ)は攻守共に立ち位置が抜群で、今後は主力としてプレーしていくのだろうな、という活躍を見せてくれました。

しかし左サイドは準備期間の短さもあり、まだうまく機能している印象はありませんでした。

マンチェスター・シティ(イングランド)などは、片方のサイドだけ偽サイドバックで、逆サイドは縦への推進力とスタミナのある選手を起用することもあるので一概に言えませんが、偽サイドバックの役割を両サイドの選手に求めるのであれば、今、日本で一番機能している左サイドバックの永戸勝也選手をぜひ見てみたいです。

サイドバックの立ち位置で、相手を翻弄するJリーグ王者・横浜F・マリノス不動の左サイドバック。

法政大学やベガルタ仙台では、サイドからの高精度のクロスでアシストを量産した選手ですが、マリノスではトップ下の選手の脇となるポジションにスルスルと上がっていき、何度も決定機を演出するなど、内でも外でも攻撃に関与できる選手です。

同じく、縦にも内にもいける三笘薫選手(ブライトン)と組めば、変幻自在の左サイドが出来上がるのではないでしょうか。あと、ロングスローめっちゃ飛びます。

17歳の若武者に大きな期待!

今の日本代表において、絶対的な選手が固まっていなくて、まだ新たな選手を試していないのがワントップの位置。

特にスピードタイプの選手が多く選出されるなか、高さや強さで違いを見せた上田綺世選手がワンランク上の活躍をしたように思えました。

上田選手は高校時代まで、小柄で相手の裏をとる動き出しで勝負する選手だったため、フィジカルとオフザボールを兼備する日本代表にあまりいなかったタイプです。

日本は身長が大きいポストプレーヤーと、小柄で裏に抜ける選手って分け方をしがちなので、大型で裏抜けが上手い選手は少ないですよね。

そして、その点でいくと楽しみな選手がJ2にいます。ジュビロ磐田所属の後藤啓介選手です。

彼はまだ高校3年生になったばかり。今すぐ代表に入るとなると、正直、レベル的にも肉体的にも難しいと思いますが、日本代表・新コーチの名波浩さんも

「日本が強くなるには、10代が代表に絡んでこないとダメだ」

と言っていたので、必ずチャンスは訪ずれるはずです。

僕が彼を推したい理由のひとつは191cmと背が高く、スピードもあるというわかりやすい理由。そして、非常にクレバーにプレーしているように見えるという理由です。

高校年代で活躍した大型フォワードが、プロに入ると全然競り勝てないというのはよくあることですが、後藤選手はまだ線は細いのにポストプレーでもゴール前でも競り勝ちます。

それは彼が抜群に強いとかではなく、勝てるタイミングで、勝てる相手を選んで競るのが上手いのです。つまり、今の自分の能力で活躍できる場所を考えてプレーできる。

また長身ながらも、オフザボールが上手い。ニアサイドの低いボールに飛び込んだり、そこにいさえすれば点を取れる場所に入っていく感覚というのは、一般的に小柄な選手が磨くものなのですが、17歳……しかも、この前までユースでボランチを本職にしてた彼は、それができる。

「元ボランチだから足元がうまい」というありきたりな枠に収まらない「吸収力、実践力」を感じさせる選手です。

大袈裟に言えば、武器の種類はハーランド(マンチェスター・シティ/ノルウェー代表)のようで、周りのレベルが上がっても、工夫を重ねてアップデートしていく知性は岡崎慎司選手(シント=トロイデンVV)のようです。

ジュビロはいろいろあって、ワントップタイプが後藤選手1人という、17歳にはかなりの重責がのしかかっていますが、それすらも成長の要因にしてほしいと思います。

〇【クラブ史上最年少】後藤啓介、Jリーグ初「2」ゴール!