親孝行するため自分に課したミッション
――国崎さんは先日のインタビューで「『お笑いの日2022』(TBS系)で津田さん(ダイアン)とコラボさせてもらいましたけど、ああいった形でコントをやりたいです」とおっしゃていました。あのコントはかなり話題になりましたよね。
伊藤 めっちゃ楽しかったです。松本さんがめちゃくちゃ褒めてくれましたし。親しみを込めて松本さんのこと、松ちゃんって言いますけど……「松ちゃんが褒めてくれた!」と思いましたね。津田さんも本当に変だから、大好きで。あんな面白い人いないですよ。
――伊藤さん自身は、コントや『キングオブコント』に興味はないんですか?
伊藤 国ちゃんが本当にやるって言えば、コントも全然やります。でも、キングオブコントに出るなら、適当には出たくないです。国ちゃんも本気でキングオブコントでチャンピオンになりたいって思うんなら、やりたいです。
――表題作「激ヤバ」を筆頭に、お母さまについてのエピソードも書き下ろされていますが、これを書こうと思った理由は?
伊藤 ずっと書こうと思っていましたから。これは書かないといけないことだろうと。でも、インターネットのように、みんなが見える場所じゃなくて、お母さんとの話は手に取った人だけが見える本で書こうと思ってました。
――伊藤さんにとって、お母さまはどんな方でしたか。
伊藤 優しさの象徴みたいな人ですかね。
――本では「お母さんが死んじゃう前にM-1決勝に行って一刻も早く売れて安心させること」という“ミッション”が達成できなかったことを“失敗”と綴られていましたが、現在の活躍なら“成功”と言えるんじゃないでしょうか。
伊藤 まだまだです。肯定はしてくれるだろうけど、まだ、自慢の息子とは全然言えないです。
――では、チャンピオンになったときには?
伊藤 それは言えると思います。“チャンピオン”ってわかりやすいですから。