ウェザーマップ所属の気象予報士・今井春花(いまい さくら)さん。先日、テレビ朝日系列の朝の情報番組『グッド!モーニング』に出演して話題となりました。今回はそんな今井さんに気象予報士を志したきっかけや趣味、そして今後の目標などをニュースクランチがインタビューしました。

アパレル会社に就職して気づいたこと

――気象予報士を目指そうと思ったきっかけを教えてください。

今井春花(以下、今井) 小学生の頃から一番好きなテレビ番組が、お天気コーナーだったんです。好きな番組に自分も出たいと思ったのがきっかけです。それで、両親に「お天気おねえさんになりたい!」と言ったら、「アナウンサーはどう? 会社員だし、お天気を伝えられるでしょ? だから、アナウンサーを目指してみたら」という提案をしてくれたんです。

そのときは「なるほど!」と思って、ずっとアナウンサー目指していたんですけど、就職活動をしているときに、ふと「アナウンサーのメインのお仕事って、天気を伝えることではないのでは?」というふうに思ったんです。そしたら、やりたいことがわからなくなって、2021年春にファッションが好きだったこともあり、アパレル系の会社に就職しました。

――気象予報士とは違った職種に就かれたんですね。

今井 そうですね。入社して最初の配属先が群馬県だったんですけれど、群馬って暑いイメージがあるじゃないですか? 実際どうなんだろう?  と思っていたのですが、行ってみたら本当に暑くて……。

実際に過ごしてみてわかったのですが、群馬の方って暑いときの過ごし方を知っていて、 35度以上になると日中は外出されない方が多いんですよ。なので、お店にいらっしゃらないんです。涼しくなった夕方から来店されるので、暑い日のお昼ごろは人数を絞って細々とした作業を行い、お客さんがいらっしゃる夕方に人員を増やしてお店が円滑に回るようにしたら、お店の効率や売上も上がったんです!

天気や気温ひとつで過ごし方が大きく変わるんだなぁと実感したんです。そのときに「私、天気大好きだったじゃん!」と思い出しまして。そこで改めて「天気のお仕事がしたいな」と思ったんです。

 

――星の観察や夜空をながめるなど、空にまつわることが好きだったんですよね。

今井 はい、星が大好きなんです! ずっと見ていると目が夜空に慣れて、見える星の数が増えていくのが楽しくて。学生の頃、真冬にもかかわらず一日中ずーっと星をみていたら、風邪を引いて次の日に熱を出したことがあります(笑)。車の免許を取得してからは、ひとりで山に車を走らせて星空を見に行っていましたね。

――それは社会人になった今もですか?

今井 はい。旅行先も星で決めることがあります。この前、日本で一番、星空が綺麗と言われている阿智村(長野県)に行きました。北海道も星が綺麗でしたね。

旅行に行ったあとに「あのお料理、美味しかったね」「あそこの観光地、楽しかったね」って振り返ることが多いと思うんですけど、私は「星が綺麗だったなぁ」と余韻に浸ります。幸せな気持ちになりますね。

――小さな頃から空を見てきたことが、今のお仕事にも役立っているんですね。

今井 そうですね。これから天気が悪くなりそうと、雲が教えてくれることがあるんです。正確に何時間後とかはわかりませんが、「あ、このあと雨が降るかもな」とか、雲の動きでわかるようになりましたね。

――出勤するときも空の様子を見ているんですか?

今井 テレビ朝日に向かうときも空を見ていますね。ずーっと上を向いて歩いているので、まわりから見たら変な人ですよね(笑)。