ヤセた「1キロ」、それは水分です

このように説明すると、必ず反論してくる人がいます。

「私は走り始めて数日後に、1キロ体重が落ちましたよ」

しかし、その落ちた「1キロ」というのは、体内から排出された水分、つまり汗に過ぎません。あっという間に元の体重へと戻るはずです。

本気でヤセたいなら、暮らしの中でこまめによく動き、消費カロリーを少しずつ増やしてください。笑い話のようですが、次のような話を聞いたことがあります。

「30分間走るためにフィットネスクラブに通い、その建物の1階で受付をした後、マシンがある2階までエレベーターを利用している」

あなたはこの話を聞いて、疑問に感じはしませんか。エレベーターで移動する時間こそ、まさに運動にもってこいの機会であるはずです。そこで体を使わず楽をしているとはまさに本末転倒であり、時間とお金の浪費でしかありません。

苦痛なランニングはあなたを幸せにしない

もちろん「走ること」で爽快感や充実感を得られるのであれば、素晴らしいことです。「走ること」が楽しい人は、どうぞ続けてください。けれども、「走ること」が嫌いな人や、「走ること」を無理して習慣化している人は、今すぐ中止してはどうでしょうか。

「走ること」を習慣化して、1日の消費カロリーをめでたく300キロカロリー増やせたとしましょう。でもその習慣をやめた途端、消費カロリーはすぐに元通りになります。あなたは「走ること」を死ぬまで続けることができますか?

そんな体力や時間の無駄遣いをするよりも、太らない食生活に切り替えれば、運動ゼロでヤセることができ、適正化した体重を保てることになります。トレッドミルは、ヤセたいあなたを決して幸せにはしてくれないのです。