仕事に充実感を得られず、面白いと感じられない……。多くの社会人が抱える悩みのひとつだ。「課題解決コンサルタント」として、官公庁から、IT、自動車、食品業界まで、5000人に指導してきた阿比留眞二氏は、「自分で課題を設定し、解決する」ことで仕事がゲームのように楽しくなってくるという。
※本記事は、阿比留眞二:著『紙1枚で仕事の課題はすべて解決する』(ワニブックス刊)より、一部を抜粋編集したものです。
仕事が面白くなればあらゆる悩みも消える
仕事のスピードを上げられない。人間関係がうまくいかない。仕事に充実感を得られない。将来のキャリア形成が見えない……。
私は、課題解決コンサルタントとして、研修を行なったり、コンサルティングを行なっていますが、社会人の悩みはこのようなことに集約されています。
現場の声を聞くことで、これらの悩みが生まれる理由は、多くの人が「仕事が面白くない」と感じているからだと気づかされました。
仕事を面白くすることによって、あらゆる悩みは消えていきます。意欲がわくので当然なのですが、これができていない人が多くいるのです。
仕事を面白くするには、「主体的に動く」必要があります。そうすると、能力も引き上げられます。
自分で課題を設定すれば仕事は面白くなる
ではどうすれば仕事で「主体的に動く」ことができるでしょうか。
それは、自分で課題を設定し、解決することです。
与えられた仕事、自分で生み出した仕事に関係なく、何をどうやるのかを、自分で設定して進むことで仕事は楽しくなっていきます。自分の個性を出しながら仕事を行なうということです。すると、成果もついてくるのです。
会社・他者が主役ではなく、自分がメインになって仕事をする、ということを第一に考えましょう。自分でやることを見つけて、実行すること、「こうすればいい」という仮説を自分で考えて進むことが大切です。
仕事には、ストーリー性を持たせることです。自分なりの物語に沿って進むことで、面倒くさい、やりたくないということもなくなります。楽しみながら仕事をしている人は、結果を出します。
自分なりに一つ一つの仕事を上手に処理していくことができるようになると、人は自信を持ちます。自信を持つと、周りの人々に思い切って発言することもできるようになり、世界も広がっていくのです。