「ミスマガ」エントリーは推しのひと言
――上京と時を前後して、現在の事務所に所属され「ミスマガジン2022」にエントリーされました。ここまでお話をお伺いすると、エントリーするというのも何かキッカケがあったんじゃないかと思うのですが。
麻倉 そうですね。正直、事務所の方から「ミスマガ」エントリーの話をいただいたとき、スルーしちゃったんですよ(笑)。
――え! すごいですね(笑)。
麻倉 私のスカウトを担当してくださった方が「どう?」って言われてもスルーして、マネージャーさんからも言われたんですけどスルーして…。
――しかも二度も! (マネージャーに)大物ですね(笑)。
マネージャー (笑顔)
麻倉 本当ご迷惑をおかけしたんですけど、そこからエントリーしたキッカケは「femme fatale(ファムファタール)※」のリリースイベントなんです。そこで推しの頓知気(さきな)と、かなちゃん(戦慄かなの)と対面したんですけど、2人はめっちゃ私のオッパイを揉んでくるタイプだったんです(笑)。
その前から「ミスマガ」のエントリーで悩んでることは伝えてたんですけど、頓知気から「こんなにステキなものを持ってるんだったらやってみれば?」と言ってもらえたんですね。彼女自身もグラビアをやってたし、グラビアについて語る動画を見ていたんで、“頓知気が言うなら間違いないか!”と思ってエントリーを決めました。
もしかしたら、ここまで説得力のある言葉がなかったら踏み出してないかもしれないですね。いつも推しからの一言が大事なんです。
※戦慄かなの、頓知気さきなの実姉妹による完全セルフプロデュースアイドルユニット
――麻倉さんにとって推しの存在はかけがえのないものなんですね。先ほどお名前が出た頓知気さん、戦慄さん、あのさん、ミスマガジンの先輩・沢口愛華さんが推しだとお伺いしました。
麻倉 いえいえ、名前が出た方々だけじゃなくて、推しの話をしただけで終わっちゃうくらい推しは多いんですけど、そのなかだと沢口さんはすごく可愛くて、スタイルもいいのに、オタクで陰キャなところを隠さないところが親しみやすいんです。
かなちゃんとあのちゃんは、包み隠さず、自分の意見を言うところがすごく好きです。とくに、かなちゃんはすごく攻撃的なことを言うこともあるけど、自分の正義を言っているだけだと私は解釈してるんです。あと、頓知気は顔が好きで、かなちゃんよりサバサバしているところが好きです。
――頓知気って呼び捨てにしてしまうところからも、愛情が感じられます(笑)。
麻倉 すみません、推し側に戻っちゃうんですよね。あと、2人は1回会っただけで覚えていてくれるんですよ!
――推しから覚えられるのはうれしいですよね、わかります。
麻倉 2回目のチェキ会で“私のことなんて覚えてないだろうな……”と思って「初めまして!」と言ったら、「この前のリリイベで会ったじゃん!」って、すごいうれしかった~! そもそも、私は「覚えてます?」って言うオタクが嫌いなんです。馴れ馴れしいですし「ナンパみたいなことすんなよ!」と思っています(笑)。
グラビアをやっているときは自己肯定感が上がる
――「ミスマガジン2022」の話に戻りますが、ミスヤングマガジン賞を受賞されました。改めて、当時の心境を教えてください。
麻倉 グランプリを目指してやっていたので、正直悔しかったです……。「ミスマガジン」の称号をもらえたことはうれしかったんですけど、受賞者が6人でグランプリが異例のダブルだったので、3分の1で選ばれるグランプリになれていない私って……という気持ちになりました。すごく悔しかったです。
――そうやって悔しさを隠さないのも麻倉さんの魅力だと思います。受賞後に挑戦された水着グラビアにも、少し抵抗があったとお聞きしました。
麻倉 人前で水着になったり、着替えることって普通はないシチュエーションじゃないですか。やっぱり最初は恥ずかしかったですね。でも、グラビア撮影では、スタイリストさんやヘアメイクさんが私のためにメイク、スタイリングをしてくれて、みんな「かわいい!」と盛り上げてくれるじゃないですか。お姫さま扱いされてるみたいで、どんどん抵抗がなくなっていきました。今ではグラビアをやっているときだけ自己肯定感が上がるようになりました!
最近は体作りのために、ジムに行ったり、食事制限をしたり、サウナに行ってむくみを取ったりしてます。やはり、オファーをいただいたからには、きちんとこちらもやることをやらないと! という気持ちでやってますね。
――受賞時に「お芝居をしたい」と言われていましたが、『さよならエリュマントス』で映画初出演を果たされました。現場はいかがでしたか。
麻倉 ミズキがそのまま私だったので、演じやすかったというよりかは、普段の私でいただけという感じでした。そういった意味では、ちゃんとした演技はしていないのかなと思っています。ただ、映画で暴言を吐けるのは気持ちいいなと思いました(笑)。
――いわゆるアイドルが出ているだけのノベルティ映画なのかな? と思っていたんですが、とても面白かったです。出ている皆さんが無理せず、ただ少しだけ映画を通して成長されているような印象もあって。
麻倉 ありがたい経験でしたね。『さよならエリュマントス』のおかげで、お芝居にもっと興味が湧いてきました。