いじめられてる側が我慢するのはおかしい
――最後に、麻倉さんのSNSの発信スタイルについてもお聞きします。投稿を拝見したところ「言いたいことはハッキリ言う」という印象があり、過去には投稿がネットニュースにもなっていましたよね。
麻倉 そうですね。小さい頃から、自分の意見を言っただけなのに、“いじめた!”みたいになるのがイヤだったので、基本的に自分の意見を隠していたんです。だけど、高校3年生の頃に、あまりにも人間関係で理不尽なことがあって、それからハッキリ言うようになりました。
でも、芸能界は好感度が大事だというのはわかっていたので、最初は隠していたんですけど、自分の中で壊れてからは「裏でこそこそ言うよりも、表で堂々と言えるほうがかっこいい」というマインドになりました。
――壊れた、というのは穏やかじゃない表現ですが……。
麻倉 インスタライブをしたときに「お前はオッパイしか取り柄がないんだから、オッパイ出せよ」と言われて、イラっときて、悔しくて泣いちゃったんです。そんなの匿名の一部のくだらないヤツが発信してるだけだから、無視してもいいんですけど、グラビアアイドルには“セクハラしてもいい”みたいな謎の風潮があるじゃないですか。最初は我慢していたんですけど、“待てよ、いじめられてる側が我慢するのはおかしいぞ”と思って、それからは自分が思うままに発言しています。
――壊れたというのは、我慢しなくなったということなんですね。
麻倉 そうですね。よく引用とかで反論すると「一般人を晒しておもしろいか?」と言われたりするんですけど、いやいや、そもそも顔も名前も出してる私に、顔も名前も隠してるお前が叩いてるんだからな!って。殴っていいのは、殴られる覚悟のあるヤツだけ!って考えで反論してます。
――1人のオタクとして、ご自身がファンの立場になることもあると思います。どちらの気持ちも理解できる麻倉さんは、ご自身のファンに対してはどのように思われているんですか。
麻倉 “自分を推すなんて頭おかしい。変”と思っています(笑)。もちろん、推してくれるのはありがたいですし、自分が推してもらえる世界線ってあるんだってビックリしていますよ。ただ、馴れ馴れしかったり、出待ちとかは、その都度「こういうのは私はイヤだよ」というのは伝えますね。その過程で、ガバっとフォロワーが減ったりもするんですけど、そういう人たちはその程度の人だったんだなって。
――では最後に、今後やってみたいことはありますか?
麻倉 『さよならエリュマントス』に出て、お芝居の楽しさに触れた気がするので、2.5次元のお芝居に出てみたいです。私の好きなアニメとか漫画原作の作品に出演したいと思っていますが、需要があるかわからなくて……。あとコスプレでいうと、宝鐘マリンはしてみたいですね、身長も同じで、向こうも胸がバカデカいので…(笑)。
――(笑)。
麻倉 胸がジャマになるかもですが、男装もやってみたいですね。でも、骨格的に難しいかなあ。私、運命狂わされた男がいて……。
――また穏やかじゃない言葉が…(笑)。
麻倉 漫画『黒執事』のシエルなんですけど、シエルのおかげでショタに目覚めちまったので……そもそも、私は自己肯定感がバカ低いので、自分に才があることしかやりたくないんですよね。この前も「会話」っていうXのネタアカウントがあるんですけど、そこに私の垢抜け比較画像が貼られて“これ何回コスるんだよ!”と思ったけど、それでフォロワーが2000人くらい増えたんで、「でも楽しんでくれたならOKです!」って返しました。
――「でも幸せならOKです」みたいに言いましたね(笑)。麻倉さん、めっちゃネット文化、ネットミームに造詣が深いですよね。
麻倉 確実にニコニコとか、ネットミームの影響は受けてると思います。そのせいでちょっと口が悪くなったかもしれないです(笑)。
(取材:だい坊)
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