「バカなことをやれる仲間」がほしい

――プラレールYouTuberになって、一番うれしかった瞬間を教えてください。

松岡:じつは……特にないんですよね。もちろん、テレビ番組に出演できたり、イベントに参加してくれた人が楽しんでくれたりなど、うれしい瞬間はあります。ただ、印象に残る“うれしかった瞬間”と言われると、ぱっと思い浮かぶものはありません。

でも、楽しい時間はあります。例えば、駅を再現する準備段階として、いろいろな雑誌を買い漁ったり、グーグルアースでその場所をチェックしたりして、図面に書き起こすんですね。そういったことをしているときは、時間を忘れるほど熱中しています。

▲図面を書いているときが一番楽しい時間ですね

――今は各地でイベントを開催していますが、今後の目標を教えてください。

松岡:最近は鉄道模型にも興味があり、プラレール以外にも挑戦したいです。それから、私の場合は「何かをやりたい」という目標より、とにかく一緒に「バカなことをやれる仲間」がほしいです。

――どんな人がいいのでしょうか?

松岡:即断即決できる人ですね。やはり、行動力がズバ抜けていないと何かを一緒には楽しめません。これまでコラボした人のなかには「今度イベントやらない?」と提案されて、私が「いいですよ」と言ったら、次の日には「会場、押さえたよ」と連絡が来たことがあります。そういう人と一緒に何かをやると刺激的だし楽しいです。

――仲間がいれば、いろいろ新しいことに挑戦できますしね。

松岡:もちろん、いろいろなチャレンジができるという意味で、仲間は必要不可欠です。とはいえ、それ以上に仲間がほしい理由があります。人間はどれだけ熱中できることでも、いつかは飽きてしまいます。私も例外ではありません。1人で活動するうえで、モチベーション管理はとにかく大変。仲間がいれば新しいことに挑戦できるし、なにより高くモチベーションを保つことができ、突っ走り続けることができます。

――好きなことでもモチベーションを保つのは難しい。だからこそ、一緒に楽しんでくれる仲間が必要なんですね。

松岡 はい、そういう仲間は4~5人います。とはいえ、私もそうですが、年齢を重ねると環境的にも体力的にもフットワークが重くなりやすいため、何かを一緒にやれる仲間は少なくなっています。仲間の大切さ、新しい仲間を作ることの難しさを、日に日に痛感しています。ですので、誰か一緒に楽しいことをやりましょう!

(取材:望月悠木)


プロフィール
 
松岡 純正(まつおか・よしまさ)
1987年、東京都生まれ。プラレールで山手線や新幹線を全線再現した画像や動画が、インターネットやSNSなどで話題になる。現在は参加型展示会プラフェスの主催もしている。X(旧Twitter):@plarail_bot、YouTube:松岡純正、公式サイト:プラレールの宿