吉本興業所属の人気お笑いコンビ・男性ブランコが、12月18日(月)に東京・上野にある国立科学博物館でコントライブ『嗚呼、けろけろ』を開催した。今回、ニュースクランチ編集部はライブを終えた二人のインタビューに成功。異色ともいえる舞台でのコントライブを終えた感想を聞いた。

▲男性ブランコ(浦井のりひろ / 平井まさあき)【WANI BOOKS-NewsCrunch-Interview】

科博でコントができるとは思ってなかった

――先日、国立科学博物館で行われた博物館ライブ『嗚呼、けろけろ』が大好評でした。異色の舞台でのライブだったと思うのですが、決まった経緯を教えてください。

平井まさあき(以下、平井) 2022年にライブをしたサンシャイン水族館や国立科学博物館のような場所でライブをしたいというのは、何年も前からあちこちで言っていたんです。作家のワクサカさんから「演劇っていう形だったらできるかもよ」という話は、なんとなく聞いていて。

そしたらある日、ワクサカさんから連絡があったんです。「科博(国立科学博物館)、借りられるかも!」って。それを聞いてすぐに「やりたいです!」と返事をしたら、話をまとめてくれて、今回のライブに至った、成就したという感じです。

――浦井さんも国立科学博物館がお好きなんですよね?

浦井のりひろ(以下、浦井) そうですね。何年か前に初めて行ったんですけど、すごいな! 見どころがありすぎて、1日じゃ回りきれないなと思ったんです。そこからファンになって展示などを見るようになって。でも、まさか自分がコントライブをやるとは思ってもいませんでした。だから、お話を聞いたときは「ありがとうございます。もちろんやらせていただきたいです」と返答しました。

▲自分の好きな施設でコントをやるとは思っていなかった、と語る浦井のりひろ

――サンシャイン水族館でライブをやられた経験も大きかったのでしょうか?

平井 それはあるかもしれないですね。国立科学博物館のスタッフさんたちも、ここ(科博)でコントライブをやりたいなんて聞いたことないと思うんですよ。ふわっと聞いた話だと、レセプションパーティーを開催する会場として、どこかの企業が借りられたことはあるらしいです。

なので、コントライブなんて想像がつかなかったと思うんです。交渉してくれたスタッフさんが、サンシャイン水族館でやった映像を見せて「こんなコトをやりましたよ」っていうのを説明してくれて。場所は違いますが、それで少しイメージを持ってくれたんじゃないかなと思います。

スタッフさんたちのおかげで作ることができた

――実際のライブの映像を見させていただいて、とにかく大変だっただろうな……というのが最初の感想でした。

平井 まず、スタッフさんがめちゃくちゃ大変だったと思います。正直、僕らは科博の2フロアを舞台にさせていただくというのが決まったら、下見を重ねながらイメージとネタを膨らませていくだけで。

でも、スタッフさん……たとえば照明を担当してくださった飯塚うなぎさん(妖精大図鑑)は、会場の明るさとか、そもそもの使える電力、展示物だけを照らすライトはどうやって消したらいいのかなど、知らなきゃいけないことがたくさんあったと思うんです。

僕は勝手に台本に「暗転してフェードアウト」とか書いていたんですけど(笑)。そしたら「フェードアウトはできないんです、スイッチの切り替えしかないので」という話をいただいたりとか。もちろん、音響さんも「お客さんがここにいるから、あそこにスピーカーを配置する」とか、いろいろなことに頭を巡らせてくださったことと思います。

僕らが見ていた表層の部分だけでもすごく大変そうだったんですが、細かいところまで頑張ってくださった技術者さんたちの大変さは計り知れません。スタッフさんたちのおかげで、このライブを開催できました。本当にありがたいです。

浦井 稽古場で音響さんたちの前でコントをやったんですけど、結局「でもまぁ、現場に行ってからですね」っていうのがめちゃくちゃ多くて怖かったです。これ大丈夫かなって。

平井 ホールとかじゃないので、音の響きとかも違ってくるんですよ。そもそも、科博はライブをすることを想定して作られてはいないでしょうし(笑)。

――静かにする場所ですもんね(笑)。このライブが動き出したのは、いつ頃だったんでしょうか?

浦井 「こんなんやりましょう」って言い始めたのが、2023年の1月だったと思います。なので、ほぼ丸1年くらいですね。水族館ライブを終えて、次は何をするか予定を立てようってなったときに出たはずです。

――なるほど。びっくりしたのが、今回の科博ライブって2回まわしだったんですよね。

平井 そうなんです。1回目が終わって、2回目が始まるあいだも30分くらいしかなくて。僕らはいいとして、やっぱり技術さんたちが大変ですよね。もう一度、組み直してとか、1回目を踏まえて微調整をしたりとか。

あとはカメラマンさん。今回、河内さんという方が主導だったんですが、河内さんは普段は映像関係の学校で先生をしてるんです。そのゼミ生の方たちを何人か呼んで、お手伝いしてくれたので本当に助かりました。

――博物館でのリハーサルは何回くらいされたんでしょうか?

平井 リハーサルは当日だけです。

浦井 なんなら、本番の1回目が現場で通しでやった1発目でしたね(苦笑)。