「ゴリラクリニック」の稲見文彦総院長に、脱毛のメカニズムや疑問点を丁寧に答えてもらい、ついにヒゲ脱毛を決意した記者のガチ体験レポート後編。
■メンズ脱毛をガチ体験! -前編-
ヒゲ脱毛の正念場は鼻下だった
なかなか勇気が振り絞れなかったヒゲ脱毛。しかし、いざ受けてみると笑気麻酔によって痛みが大幅に軽減され、ここまであっけないほどにスムーズに進んでいる。残るは鼻下のエリアのみ。
しかし、最大の難関を迎える。シンプルに、痛い。正直、ここまでの施術のなかで一番の痛みだ。皮膚の表層に鋭い痛みを感じ、初めて拳を握りしめてしまった。頼みの綱、笑気麻酔を吸い込む勢いは、知らない間に深呼吸レベルになっている。
とはいえ、施術を受けながら「鼻下の端っこの方にシェーバーの剃り残しがあって、それを毛抜きで抜いたら痛いもんな……」と冷静に思えるくらいの余裕はまだあるのが救いだった。
と、ここまで施術自体に10分も経っていないだろう。スタッフの方からも「かなりスムーズに進んでいます」と言ってもらえた。なかには一旦ストップする患者さんもいるらしいが、ここまでノンストップである。
「余裕かもしれない」そう思っていた矢先、耳を疑うセリフがスタッフの口から出てきた。
「では、鼻の下をやっていきますので笑気麻酔を外します」
ここで今一度、笑気麻酔を装着した様子をご覧いただきたい。装置の設計上、装着したまま鼻の下にレーザーを当てることができないのだ。
これまで「なんだかんだ余裕」と言っていたのは、すべて笑気麻酔のおかげ。しかも鼻下というのはヒゲの脱毛においてもっとも痛いとされる部分だ。ここまで順調に進んでいる脱毛だが、果たして無事に終えることができるのだろうか……。冷や汗が流れるのがわかった。
しかし、ここで一筋の光が!「笑気麻酔を一旦吸ってもらって、外してレーザーを当てることができます」と言うのだ! 笑気麻酔を吸ってから効果が出るまでに少しだけタイムラグがある。
つまり、しっかり吸って効果が持続しているうちにレーザー照射を終えることができれば、痛みから逃げ切れることができるというわけだ。というわけで、笑気麻酔を吸い込んだ。目一杯。