“高砂ミドリ”に求められていることを表現したい
ひとつひとつの言葉を確認するように、丁寧に発言を紡いでいく。高砂ミドリというタレントは、自分を俯瞰で見つめ、どんな仕事に対しても責任感を持って向き合っているように思えた。そう彼女に伝えると、昔の自分は違ったが仕事を通して気持ちが変わっていったと話す。
「この仕事をしているモチベーションは、“また一緒に仕事したいです”と言ってもらえたりとか、実際に2回目、3回目とお仕事をいただけるとき、“自分が必要とされているんだ”と思えて、とてもうれしい気持ちになります。
それから、昔は、例えばメイクさんに“お肌、綺麗ですね”と言われても、“いやいや……”と謙遜していたんです。でも、今は褒められたら“ありがとうございます。じつはスキンケア頑張っているんです。何か良いスキンケアの方法ありますか?”という感じで聞いたりしています。
この仕事を始めて、いろいろな経験をして、さまざまな方々と関わるうちに学んで吸収して、自然と変わっていきました。“この方が私に求めていることはなんだろう”とか、“高砂ミドリという人間やキャラクターがどのように動けばいいか”というのを深く理解しようと思ってからは、コミュニケーションの取り方や立ち振舞いを意識するようになりました」
その反面、悔しいことも多くあるという。
「オーディションで結果を出せなかったときは本当に悔しい。でも、自分でも何が足りなかったのか、わかっているところがあるんです。それをそのままにしながら、ただ漫然と仕事をしていくのが、どうしても自分の中で許せなくて。
たとえ良い結果が出たとしても、根拠のある自信がないままだったら私は悔しい。だから、去年末から演技のレッスンに通ったり、自分を高められることはできるだけしていこうと思っています」
彼女が変化した理由は、現在の事務所に入ったときにマネージャーから言われた言葉が大きな指針となっている。
「“事務所に入ったからそれでいい、というわけじゃなくて、自分で学んでいくのが大事なんですよ”と言われたのは強く印象に残ってます。あとは“グラビアの現場でも、お芝居の現場でも、この子がいたら安心だと思ってもらえるような存在になってほしい”と言われました。だから、そういう存在になれたらなと思っています」
LINEをアンインストールした理由
ところで、昨年SNSで「LINEをアンインストールしました」と発信していた。この真意について聞いてみた。
「ふふふ、そんなにおおごとじゃないんですけど(笑)。日常生活で深夜とか謎にテンションが高くなって、友達とかに連絡しちゃったり、その感じで投稿してしまったりすることがあって。私自身は“低めで安定”でいたいし、何事もしっかり俯瞰で見つめていたいと思っていたので、俯瞰じゃなくなる可能性のあるものを削ってみようかな、と」
デジタルデトックスをしていることを恥ずかしそうに打ち明けた高砂。現在はグラビアに注力しているが、今後、お芝居に挑戦することもあるのだろうか。今後の目標について聞いた。
「憧れの山口小夜子さんのメイクを長年担当されていた、ヘア&メイクアップアーティストの富川栄さんにメイクをしていただくのが夢ですね。この前も小夜子さんのドキュメンタリー映画を見て、そこには小夜子さんと関わりのある方が登場してきたんですが、そういう方にお仕事で1人でも多くお会いできたらな、と思っています。
お芝居はすごく好きなので、オファーを受けて、自分がきちんと納得できるようなパフォーマンスができるようになったら、ぜひやりたいですね。例えば…主人公の不倫相手の女性役とか…(笑)。
悪役というよりか、実際にそういう良くないことをしている人って日常にも存在するじゃないですか。そういう役をお芝居だからこそ演じられる、というところに魅力を感じます。その役をやることで、私自身も嫌われるくらいになってみたい。
グラビアに関しては、どんな印象であっても、見た人の心に残るようなグラビアアイドルでいたいし、そんなカットを撮っていただけたらうれしい。どうしてもグラビアは若い子が重宝されがちだし、自分も若い女の子がグラビアをやっていたら見てしまうんですけど(笑)。でも、自分はそうじゃないところで勝負したい。見た人を金縛りにかけるような、鮮烈な印象を残したいですね」
サイズ:T160 / B98 / W62 / H90 / S24.5
趣味:温泉巡り、月刊シリーズ集め、香水集め
特技:心肺蘇生、50m走7.2秒、スポーツ全般
資格・免許:語彙力検定1級
出身地:青森県
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