自分の世界に入り込んじゃうクセがあります

――セシルさんの幼少期の話も聞かせてください。

菜那 : 生まれたのはカナダのトロントなんですけど、1歳の頃に母の実家がある大阪に引っ越してきました。だから、育ちはずっと関西です。コロナ禍の前までは2~3年に1回はトロントに帰って祖父母やいとこに会っていたんですけど、最近は帰れていなくて……。そろそろ、また帰りたいです。

――大阪では、どういう子ども時代を過ごしたんですか?

菜那 : おとなしくて、友達が多いタイプではありませんでした。目立つのが苦手​で、発表会でも裏方の仕事をするような子です。中学、高校の頃は勉強を頑張っていたので、今でも仲がいい地元の友達は、私が芸能の世界に進んだことにびっくりしてます(笑)。

――高校は優秀な女子校へ進学されたんですよね。お友達はどういうタイプの子が多かったんですか?

菜那 : 女子高って、ほんとにいろんな子がいて、キャラがみんな濃いんです。めっちゃ明るくて陽気な子もいるし、逆に静かでゲームを一緒にするような友達もいるし。本当にいろんなタイプの子がいました。そういういろんな子と関わって、高校でちょっと明るくなったかもしれません(笑)。

 

――スポーツはしていましたか?

菜那 : 小学校から中学校まで空手を習っていました。道着を着ている女性を見て「かっこいい! 着てみたい!」と単純にそれだけの理由です(笑)。カナダ人のお父さんが日本の文化に興味があったので、父と弟も一緒に習って黒帯を取りました。

あと、小学生のときは両親から勧められて水泳も習いました。自分で目標を決めて最後まで頑張るタイプなので、全種目で泳げるようにはなりましたけど、体育の授業となるとそれほど得意ではなくて……。体力はあるほうですけど、走るのは速くないというか苦手でした(笑)。

――話し方も穏やかで癒やされます。性格ものんびりしてますか?

菜那 : マイペースかもしれません。自分ではわからないんですけど、ボーッとしてることが多いみたいで。学校で友達が横で話しかけてくれているのに、私自身の体感では3秒後に「うん」って返事したつもりが、1分後だったこともあるみたいで(笑)。特に仲のいい子といると、悪気なく気が緩んじゃうんです。自分の世界に入り込んじゃうから「どこ見てるの?」ってよく言われます。

――(笑)。どういうことを考えているんですか?

菜那 : これから食べるご飯のことやゲームのこととか。実家でペットを飼っているので、今どうしてるかな? とか。たわいもないことを考えています。

――何を飼っているんですか?

菜那 : ウサギを小学生の頃から飼ってます。名前は英語でFluffy。かわいいですよ〜。白に黒い模様がある、ちょっと牛のような珍しい子なんです。めっちゃ懐いてくれてます。ただ、ちょっと悲しいのが、飼い主以外にもすぐ懐いちゃうんです(笑)。

――そんなに可愛いと、すぐに大阪に帰りたくなりますね。

菜那 : 頻繁に帰りたいタイプなんですけど、無理なときは妹に電話をかけてビデオ通話でウサギを見せてもらってます。私は寂しがりなので、お母さんや妹に電話をかけて、ビデオ通話をつなぎながらご飯を食べたりすることもあります。

5人家族でペットもいる騒がしい家庭だったので、上京したての頃はホームシックになりました。引っ越し後、手違いでしばらくはベッドが届かず、ガランとした部屋の床で寝ていたので余計に寂しさが募ってました。