カカロニ・すがや専スタならではの最高の見やすさ！
他にも見所はあるようですが、今回は行けずじまいでスタジアムへと向かいました。スタジアム外には多くのサポーターがいるなかで、レッズサポーターがフリーペーパーを配っていました。痺れるメッセージ。彼らにとってW杯は『クラブW杯』。そして、その制覇を本気で目指しています。ちなみに僕もです。裏面では貯金の重要性をユーモラスに表現。僕も絶対に参戦したい。
スタジアムに入ると満員御礼の文字が。それだけみんなが楽しみにしていた開幕です。ビールの列に並んでるときに前列にいたおっちゃんは「うちの(子ども)がチビだった頃は、ビッグアーチによく連れて行ったけど、久しぶりに来た！」と、うれしそうでした。
カープ党だそうですが、どっちも見にくる。ステキじゃないですか。キッズスペースは有料ではありましたが、きれいでサンチェくんやフレッチェちゃんのぬいぐるみもあり、ありがたい限り。我が子は購入したサンチェくんを抱きしめて帰りました。
多く席種があることがウリのひとつのピースウイング。我々お世話になっているサンフレッチェ関係者さんのご好意もあり、子連れでも楽ちんなテラス席へ。
しかし、なんて見やすいスタジアムなのだ！ 傾斜もいい感じで最前列はピッチから8メートル。専スタ(サッカー専用スタジアム)最高。
四角い観客席もカッコよく、ホーム側がアウェー側より少しゴール裏の席数が多いのも痺れます。その代わりアウェー側のスクリーンが大きいため、ホームゴール裏からのほうがリプレイは見やすいという素晴らしいデザイン。
試合前のセレモニーでは、広島県出身の吉川晃司さんが国歌斉唱。かっこいいな、と思うのは国歌斉唱の声量が大きいレッズサポーター。
個人的に昔はスタジアムで国家を歌うのが恥ずかしい時期もあったのですが、初海外で単身ブラジルW杯を見に行った際、地球の真裏で、はるばる訪れた仲間たちと君が代を歌うことに感極まったことがあります。海外アウェーにも大挙して押しかける浦和サポーターも、似たような経験をしてきたのかなぁと思ってしまいました。
そして、スタメン発表でレッズサポーターに最も大きくブーイングされていたのは、埼玉出身のFW加藤陸次樹選手。ちなみに、埼玉出身だからブーイングされたわけではなく、レッズ戦で毎回大活躍することで天敵認定された証の名誉のブーイングです。
そして加藤選手、この日も素晴らしかった。過去にはそのストライカー的なプレーで何度もレッズゴールを陥れましたが、この日はストライカータイプの大橋祐紀選手、ピエロス ソティリウ選手とのスリートップということで、中盤に降りてきてのチャンスメイクでも大活躍。……そっちもできるんかい！！
一方の浦和は、ウォーミングアップでも試合同様の立ち位置に並んで、つなぎの練習をするなど、まだ新監督のやり方を浸透させる段階というのは見てとれます。
何度か“可能性を感じる”という言葉にはとどまらないくらい素晴らしい攻撃を見せましたが、まだ今の段階では広島とは当たりたくなかったな、という感じ。並大抵の相手なら負けないくらいには良かったのですが。
浦和の新加入のスウェーデン代表MFグスタフソン選手は、ワールドクラス間違いなしですし、途中出場で得意のドリブルでチャンスを作っていた前田直輝選手もキレキレでした。しかしチーム作りの最中で、広島対策まで手が回っていないであろうという感じ。
スキッベ体制3年目の広島のプレスは強烈なうえ、すぐにグスタフソン選手にはボールを持たせないハメ方で対応。
こういう試合、昨年までならDF酒井宏樹選手が高い位置を取って、そこにロングボールを放り込むプレス破壊のチートフィジカルでどうにかしていたんですが、今季はまだそういうことはしなさそう。というか、蹴り込む先に佐々木翔選手が待っていると、他のチームのようにはいかないのでしょう。
そんな対人鬼強の佐々木選手は1対1でも素晴らしい対応。興奮しました。前を向かれても止められる。これがあるから、ボランチ1枚と3バックだけ残して前からガンガン行けるんですよね。しかし、翔さん34歳だよな。衰え知らず過ぎる。
試合は2-0で広島勝利。エディオンピースウイング広島でのJリーグ初陣は、広島が勝利を飾りました。どちらも希望を感じる開幕戦に大満足。娘も自身のチャントを大きな声で歌っておられました。
そんな素晴らしい雰囲気のなか、我々家族は広島城の脇を通り、広島駅まで歩いて(徒歩30分くらい)帰りましたとさ。新幹線の駅まで歩けるの、ありがてぇ。
次回の『カカロニ・すがやの“熱”Football Watch！』は、3月11日(月)更新予定です。お楽しみに!!
