モーニング娘。を卒業後、初となる写真集『 Lively 』 を発売した工藤遥。ソロ写真集5作目となる今回の舞台は、目下女性たちの間で人気急上昇中の国・べトナム。インスタ映えすることで話題の場所も多い都市、ホイアン・ダナンにて撮影された今作は、自然体で抜け感のある大人っぽさと昔から変わらない元気いっぱいの無邪気な姿、その両面が見られる1冊。過去の写真集よりボリューム増の全160ページで、彼女自身のこれまでとこれからを語ったロングインタビューも収録。見ごたえたっぷり、メモリアルな写真集に仕上がった。

今回の『NewsCrunch』では、惜しくも選に漏れた写真を公開。インタビューと合わせて全3回の連載をお楽しみください。

こんなにも自然体な私を撮ってもらえて嬉しい

――今回の写真集はオールベトナムロケ。最近では女子旅でも人気の国ですよね。工藤さんは行ってみていかがでしたか?

工藤 めちゃめちゃ楽しかったです! 行く前まではフォーとか、そういった食べ物でしか知らなくて。もっとこじんまりとした素朴な田舎の印象が強かったんですが、実際行ってみると思っていたより派手な街並みで、中心街はネオンの看板がギラギラしていたり。バイクの交通量もすごかったりして、発展途中のかなり勢いがある国なんだなって思いました。

――ロケ中は今までにないくらい、天候に恵まれなかったとか……。

工藤 そうなんです(笑)。今までソロ写真集を4冊出させて頂いてますが、そこまで天気に恵まれないタイプではなかったんですよね。でも今回はすごく寒いときもあったり、風が強い日もあったり、不安定な気候だったんです。でもそれが逆に今の私に合っていたというか。私の勝手なイメージなんですが、天気が悪かったり波が強かったりすると、自分が強い感じに見える気がします。内面が伝わるような写真になる気がしますし、全部が全部キレイなカットっていうわけじゃないのが、今回の写真集の面白さだなと思いました。

――天気の悪さが逆にプラスに働いたわけですね。確かに、波の荒さや風の強さに負けない感じが、モーニング娘。を卒業し1人の個人として立っている今の工藤さんの現在地を映し出しているような気がします。

工藤 そういった意味でもハワイとかグアムといったわかりやすい場所じゃないところが良かったのかなと思いますね。撮影スタッフも全員女性だけでいつものお馴染みのメンバー。本当に女子旅みたいな感じで(笑)。そういった気遣いがありがたかったし、こんなにも自然体で“キレイ”や“カワイイ”といった姿だけじゃない私を撮ってもらえたのが嬉しかったですね。

――あまり構えていない表情が多いなと思いました。

工藤 本当、そうですね。ベトナムという土地がそうさせたのもあるかもしれないです。キレイな観光地というより、雑多な感じとか古き良き伝統を感じられる場所もあったりして、私にはこういうところが合っているのかなと、思いました。

――写真集の中ではドキっとするシーンもありますが。

工藤 チャレンジしましたね~! もしかしたら、この写真集を見たファンの方は“どぅーが突然オトナになっちゃった!”って寂しさを感じるかもしれません。でも、写真を撮られている、シャッターとシャッターの間の私は昔のまんまの私だし、ギラギラしている感じも全然変わらないので(笑)。

アイドルのときのイメージとはいい意味で変わると思います。自分自身でも、アイドル時代のキラキラしていたイメージみたいなものがプラスな形で壊れていけばいいのかなって思っています。

――モーニング娘。を卒業してから2年間で色々なことを経験した工藤遥が映し出されているわけですね。

工藤 そうですね。ただがむしゃらに頑張ってきた時期とは違って、頭で考えなきゃいけないことや、考える内容も量も変わったし。そういう姿が今回の写真集にも表れているんじゃないかなって思います。卒業前に出した写真集と是非比べて欲しいですね。全然違う人なので(笑)。

●次回(4月13日配信)は、モーニング娘。卒業後のお話に続きます!