Wキャスト・吉柳咲良の印象は「面白い姉貴」

――『ロミオ&ジュリエット』という作品とジュリエットという役について、どのようなイメージがありますか?

奥田 『ロミオ&ジュリエット』のイメージは「究極の愛」。愛にはいろんな形があり、いろんな伝え方があって、そのなかには悲しみや憎しみも含まれている。それらがギュッと詰まった作品だと思います。ジュリエットに関しては第1幕から第2幕にかけて大きく成長するイメージがあるんですけど、第1幕のジュリエットと自分はちょっと似ているなって。深い愛や深い悲しみをまだ知らず、夢見がちなところは自分と似ていると感じました。

 

――(取材日時点では)稽古はまだ始まっていないとのことですが、ロミオ役とジュリエット役の4人で会って話をされたそうですね。印象はいかがでしたか?

奥田 率直な印象は「皆さんよく笑う方々だな」と(笑)。とても温かい雰囲気で空気感も似ていて。私は普段、人見知りをしてしまうタイプなんですけど、今回は初対面でも喋ることができて、これからもっと仲良くなれそうだなと感じています。お互いにあだ名を決め合って、例えば同じジュリエット役の吉柳咲良ちゃんのことは「さくねぇ」と呼ばせてもらっています。

――最初にあだ名を決め合ったというのは、どういう流れでそうなったのですか?

奥田 私は人見知りなので、まず呼び名を決めないと話し掛けることもできないし、うまく喋れないんです。なので、その対策として最初に「『さくねぇ』って呼んでいいですか?」とあだ名を決めさせてもらいました。ちなみに、私のあだ名は「ろは」に決まったはずなんですけど、今日、さくねぇからは、ずっと「いろは」と呼ばれています(笑)。

――吉柳さんはどんな印象ですか?

奥田 さくねぇは本当に面白い! 私は初対面だと緊張してしまうけど、さくねぇがたくさん喋ってくれるおかげで、まだ出会ったばかりだけど早くも心の扉を8割くらい開いています。今日も一緒にお弁当を食べたりお話をして、とても楽しいです。そして、私にないものをたくさん持っていて、内面的にも、服装などもかっこよくて、さくねぇと私は真逆かなと思っています。

――「さくねぇ」と呼ぶくらいなので、吉柳さんは「頼りになるお姉さん」という印象でしょうか。

奥田 そうですね、年齢は1歳しか変わらないけれど姉貴感があります(笑)。

――ロミオ役の小関裕太さんと岡宮来夢さんの初対面時の印象は?

奥田 お二人とも「ロミオだ~!」と思いました(笑)。優しくて大らかで面白くて、包み込んでくれるような雰囲気のある方です。あと、ロミオには少し“天然”な部分があると思っているんですけど、お二人にもそれに似た部分を感じました。